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末永、未来人だってよ。  作者: VIKASH


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6/8

6

 



「久しぶりだな。小学生以来か」

「ああ」


 笠松は、政府の役員だ。

 昔から頭はひとつ飛び抜けていた。

 先生に宿題は非効率だ。

 お金の仕組みは理にかなっているが、さらに効率的な通貨とは何だと思いますか?


 と訊いていたりしたものだ。


 その頃から、末永はいた。

 飛び降り自殺の末永くん。


 生きてるんだよな。

 今もどこから見ていたりしてな。



「なあ、笠松。末永、覚えてるか?」

「誰だ?」



 笠松も覚えていないらしかった。ここまで来ると、俺と末永の間に何かあるんじゃないか。と、思えてくる。



「この金で何ができる?」

「政府を動かすことはできるだろう」

「無計画でな。笠松には頼みづらいんだが……」


 しばらく話したあと、笠松は俺の要望を承諾した。


 内閣に立候補するらしく、俺は金を信頼できる笠松には預けるとその場をあとにした。


 本当にこれでいいのか。

 もったいない気もした。


 一旦、ノンシュガーの佐藤を脱獄させる。

 脱獄のニュースは、たちまち東西南北を立ち回り、駆け巡るように世間の注目を集める。


 簡単な情報操作だった。

 名前の有名な人間がいいといえばいい。

 誰か言い始めれば、そこには火がつく炎上する。


 たとえ、それが犯罪だとしても。

 たとえ、それが善行だとしても。


 大衆には区別がつかない。


 大衆のIQの平均は、90〜110。


 俺も108しかない。


 だから、笠松のような天才が考えていることは、わかりかねた。


 コンビニでいいか。


 ふとコンビニに立ち寄る。

 コンビニで水を買う。


 これで充分だろうな。


 さあさあさあ、始めましょうよ。


 帝国の皆さん。



「工藤、どこにいる?」

「配置された場所にいる」

「始めるぞ」

「始めてくれ」



 拳は使いたくなかったが仕方ない。

 金はもう必要ない。


 帝国は俺のものだ。


 国を内側からひっくり返す。


 内閣……笠松茂雄


 そして、俺は教祖様か。

 何をしているかな。


 ヨー教。


「働くことは正しいですか?」

「時間は何のためにあると思いますか?」

「何のために生まれたかわかりますか?」


 時間をかけて、教徒を洗脳していく。

 そんなに時間は掛からなかった。


 国を牛耳り、手玉に取った。


 あとは外側だ。


 外国との駆け引きがある。


 この帝国に目をつけたのは、わけがある。

 どの国も核保有国であったが、帝国は細菌の研究に盛んだった。


 とある細菌を作った。


 未知のウイルスだ。


 パンデミックを起こすんだ。


 そうだよな?

 末永くん。

 期待してるぜ。



「笠松、すべての地点に発射装置をつけた」

「本当にこれでいいんだな」

「任せてくれ。こっちには勝利の女神がいる……」

「世界がひっくり返るな」

「ああ……」







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