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末永、未来人だってよ。  作者: VIKASH


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5/8

5

 



 女の名前はリカだ。

 俺には、特に興味を示さなかった。

 視線を左右にやり、何かに気を取られているのか。

 それとも、何かを探しているのか。

 ひょっとして、監視カメラだろうか。


 この店にはないはずなんだが……


 赤いワンピースに重そうな金色のピアス。


 そうか。

 こいつがそうか。


「あんた、リカだろ?」


「そうよ。栗原財閥の栗原隆の娘よ」



 ふふふ。面白いな。

 まさか、いきなり名乗ってくるとはな。

 本当に繋がっている。


 金の出所を調べるか。


「質問だが、栗原財閥はどこから莫大な金を得ている」


「財閥には企業群があるわ。収入源はそこからよ」


 あり得ない。

 億を超える金を中小の企業群が稼げるか?


 本題だ。

 ここからだ。



「これはなんだ?」



 俺は予め用事しておいた書類を取り出す。

 紛れもない証拠だった。


 栗原隆が兵器や武器、軍事産業に加担していること。

 人身売買を行なっていること。

 違法賭博を行なっていること。


 全てシナリオ通りに、リカという女に見せた。


 全て暴かれていた。

 リカは言葉が出ないのか。

 それとも知らないのか。


 口を手で塞ぎながら、目を見開いていた。


 これでいいんだよな末永。


「わかった。金で解決させる」



 そうきたか。

 予想はしていた。


 帝国と密接な関係にある栗原財閥ならば、金を用意することは理解していた。

 大方だ。理解はしていた。


 俺はリカの隣に座ってやった。


「どういうつもり」


 彼女の腰に拳銃を突きつけ、動くなとこぼしてやる。


「わかった」


 俺は厚めのコートを着ていたから、拳銃が隠れていた。


 栗原財閥は大きく傾く。


 そうだ。誘拐だ。


 栗原リカは失踪し、栗原財閥の株価が大きく下がる。


 誰も何もできない。


 全てはシナリオ通りに。


 ---


 誘拐し、金銭を要求する。

 栗原財閥は帝国と密接なつながりがある。


 このを抑えれば、あと少しなんだがな。


 末永くんさ。

 すごすぎるよ。


 俺の目の前には、札束が山のように置かれている。


 さて、この金をどう使おうか。


『宝籤』


 この金を何度も使い、当選させる。


 末永が用意していたどこぞの番号は、見事に宝籤のヌシを当ててみせた。


 54億。


 これだけがあれば、暮らしには困らない。

 まあ、遊んで暮らそうとは思えばできないことはないが、生活水準が下がるかもしれない。


 やってみる価値はあると思うがな。


 さて、末永くん。


 次はどうしようか。


 この54億を何に使おうか。



「金は用意できてるか?」

「もちろんだ」

「俺は笠松だ。よろしくと行こうか」

「頼むよ」









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