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末永、未来人だってよ。  作者: VIKASH


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 そういえば、そんなことを言っていたような気がした。

 ことの始まりは、俺が末永に今度いつ会うんだ? と、訊いたことだ。

 末永からはその台詞を吐き捨てられ、十二月のいつなのか。

 わからず、当時はスマホもなかったから、連絡できなかった。


 末永が隣の区に住んでいることは知っていたが、神出鬼没なやつだったことは確かに記憶している。


 それにしても、誰が十年以上先って言ったんだよ。


 この時から、俺は末永がどこかずれていると、認識するようになった。

 俺は結局、十二月の終業式で自転車置き場で三時間ほどまちぼうけをくらい、末永は嘘つきだなと認識していた。


 まさか、その台詞がこんな形で、実現するとは夢にも思わなかったが、本当に末永は面白いやつだ。


 それにしても、というか、なんというか。

 末永が未来人だと公言したのは、今まで一度もなかった。


 なんで、予言が的中するんだ?

 と、訊いたことはあったが、いつも「勘だ」と答えていたのを記憶している。


 幾日か前に、末永知らないか? と質問し、そんな奴知らないとこたえた、女には甘い。男には愛想の悪いノンシュガーの佐藤は、末永と俺の仲良しトリオだった。


 クラスのイケイケの雰囲気の連中からは、ジミーズ(地味な奴ら)と呼ばれ、誰もモテなかったが、唯一末永だけは異彩を放っていた。


 末永は昔から、喋り方が特徴的なんだが、からかわれたり、馬鹿にされるとやり返すんだ。

 正々堂々と拳で、と言うわけにもいかないのか。


 口論、いや、もはやあれはディベートに近かったが、中学生らしからぬ、口達者さをお見舞いする。

 すると、相手も困った顔をし、つまらなそうな顔をしては、行こうぜ。と、どこかへ言ってしまう。


 末永に敵なし。

 論破の末永とも呼ばれていた。


 イケイケ連中から、勝利を獲得した末永は、誇らしげに自慢するのかと思いきや、当然だ。と、一言述べると、ガラケーばかり、いじっていた。


 俺は、一度だけ。そのガラケーを覗いたことがあった。

 正直、驚いたな、その時は何語かわからなかったが、あれはおそらく英語に違いない。

 俺は、目を丸くし、見なかったことにした。


 なぜなら、俺たちジミーズは万年0点組というあだなまで、設けられていたからだ。

 ノンシュガーの佐藤を筆頭に、変人の末永、そして真実はいつもひとつの工藤。


 俺は、その呼び名が気に食わなかったが、ちょっとかっこいいとどこかで思っていたかもしれない。


 当時はわからなかったが、流行りのアニメに便乗して、俺のあだ名が名付けられたそうだ。


 つまりだ、英語で0点を取っている末永が外国語を操っているのはおかしいと俺は決定づけたんだ。






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