封印の真実──PrinceTAIと咲、麗の運命
戦いの余韻が街に残る。
Jは退き、夜の倉庫には静寂が戻った。
咲はまだ俺の腕にしがみつき、震える肩を温める。
「Prince……私……まだ怖い……」
胸の奥が熱くなる。
怖い思いをさせたのは俺だ。
でももう、誰にも触れさせない。
麗が小声で囁く。
「TAI……このままじゃダメだ。
Jの正体も、封印のことも、全部知る必要がある」
俺は頷き、咲を抱えながら月読堂へ向かう。
古びた書棚の間で、月読老人が巻物を広げる。
「PrinceTAI、お前の封印の真実を知る時が来た」
巻物には、太古の文字と光の図式が描かれている。
俺の胸が締め付けられる。
「お前はかつて、聖徳太子として人々を導いた。
だが異界の王“ブラックソブリン”の力を封じるため、
本来の力を封印したのだ」
「ブラックソブリン……Jのことか?」
「そうだ。Jはお前の影であり、負の力の具現化。
その力はお前の中で均衡を保ち、暴走を防いでいる」
咲の血に含まれる女神の力こそが封印の鍵であることが明かされる。
咲の小さな手が光り、胸の炎が呼応して安定する。
「これが……咲の力……!」
咲の存在が、俺の力を制御し、覚醒を助けていたのだ。
外から不穏な気配が忍び寄る。
Jの新たな刺客、もっと黒い影が動き始めた。
俺は咲を抱き締め、麗とともに決意を固める。
「咲、麗、俺は絶対に守る……誰が相手でも、絶対に!」
夜空に黒金色の光が揺れる。
未来の戦いを予感させる静かな戦場の中、俺たち三人の絆は、より強固になっていった。




