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ホスト太子 〜歌舞伎町の救世主〜  作者: 櫻木サヱ
王子の夜明けII ~新たなる陰影~
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咲、抱き寄せられる──PrinceTAIの怒りと甘さ

倉庫の中、金色の光が咲を包んでいた。

雨で濡れた髪が顔に張りつき、涙で濡れた瞳が俺を見つめる。


「Prince……怖い……」


胸の奥が熱くなる。

怖い思いをさせたのは俺だ。

でも、もう誰にも触れさせない。


すっと近づき、咲の体を抱き寄せる。

小さく震える肩を胸で包むと、全身の黒い熱が一気に静まった。


「大丈夫だ……咲。もう、誰も手出しはさせない」


咲の頭が胸に沈み、震える息が俺の鼓動に重なる。

甘く、温かく、胸の奥まで熱が流れ込む。


背後で、Jの残党が姿を現す。

十人近く、金属の影を背負って近づいてくる。


「――誰だ、お前!」


背筋がぞくっとした。

しかし、咲を守るためなら、もう迷いはない。


「行くぞ……J。今度こそ、俺が止める!」


咲を抱えたまま、黒金色の光を全身に纏い、一歩踏み出す。


Jが手をかざすと、闇が渦巻き、地面を割るように広がった。

俺の足元からは黒金色の光が跳ね、衝突した瞬間に火花が散る。


咲が小さく声を上げる。


「大丈夫、咲……!」


咲の小さな手を握り、顔を上げさせる。

濡れた髪をそっと耳にかけると、咲が目を閉じたまま息を震わせる。


「Prince……好き……!」


胸の奥で熱を爆発させる。

怒りも甘さも、すべてが交錯して、一気に心を貫いた。


全身から放たれる光が、Jを押し返す。

風が渦巻き、夜空が裂けるように光と影が交錯する。


Jが力を振り絞り、闇の刃を放つ。

その刃が咲に向かう瞬間――


「絶対に触れさせない……!」


黒金色の光が刃を貫き、Jを押し返す。

咲を抱きしめたまま、俺は心で誓う。


「誰が相手でも、咲を絶対に守る。これが……俺の運命だ……!」


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