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不思議な図書館 part1

初投稿です!

宜しくお願いします。

不思議な図書館を見つけた。

それは何気ない商店街の一角にただずんでおり、およそ私の中で図書館と呼べるほどの儀容さと大きさを持ち合わせていなかった。

一見普通の喫茶店にも見えるが、扉のガラス部分に目を凝らしてみると確かに図書館にあるようなカウンターが見える。

私がここを図書館たらしめるものとして判断するのは表の看板にそう書かれてあることに他ならない。


「失礼します。」

中へ入ってはみたが、誰もいない。

しかし、全くそんな事が気にならなくなるほどの異様な光景に目を引かれた。

図書館の壁一面に並べられた本は、幼い子供の手によって壁に落書きをされてしまったかと思うほどにカラフルで、本の大きさや背表紙に書かれている文字の字体。なにもかもが統一性を失っている。

明らかに個人の自作であろう本や、なんのものか分からないアルバム。他にも様々な本が混同していた。



扉から正面の壁へ向けて歩き、目についた適当な本を手に取る。

すると、バラバラと紙のようなものがこぼれ落ちた。

本のページが外れてしまったのだと思ったがそれはすぐに写真であることに気がついた。

床には八枚の写真が散らばり、一枚は随分と昔に撮られたと思われる老婦人の写真、もう一枚はあたりを森で覆われた神社の写真。

残りの六枚は裏返っているため何の写真なのかは分からない。

慌てて右手を見た。

そこにあるのは誰か個人が自作したと思われる小説。

タイトルは「口無しの葺」。

どちらにおいても写真が本の中から落ちてきたこととの関連性を見出すことができない。



この図書館にはカウンターの奥に扉があった。

すぐに写真を集めて、あとは適当なページにそれを挟んで図書館を出てしまおう。

裏返っている写真を見る余裕もつもりもなく、僅かな不安と焦りを抱き、床に散らばった八枚の写真を無造作に掻き集める。

すると、裏返っていた写真のうち一枚がひらりと表に裏返った。

写真に写っていたのは、母によく似た若い女性であった。

上半身に何かが重くのしかかるような、緊張を覚えた。


集めた写真の中から裏返った写真をもう一枚表に向ける。

今度も同じ女性の写真であった。

しかし、その写真の女性は幾分か歳を取ったように見え、それはより母親の面影を強く思わせるものだった。





また近いうちに続きは投稿します。

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