ここどこ?
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鼻に水滴のようなモノが落ち、冷たい感覚を覚えたと同時に飛び起き回りを見渡す。
ここは洞窟の入り口付近の岩場の陰である。慌てて回りを見渡すと私一人しかこの場所にいない状況に頭を抱えた。
あの後夜通し歩き疲れてしまい集団がここで集められたのは覚えているのが、それ以降疲れのピークで知らず知らずに寝てしまっていたらしい。天井から落ちる水で目を覚ますという尾行には程遠い状態だ。頭には冷たい視線と共に容赦ない駄目だしを言われる絵が浮かぶ。
「どうしよーー」
動揺を隠せないまま、薄暗い洞窟の外へと出ると、その思いは驚愕と絶望に苛まれる。外は既に日が沈み月が光を放っていたのだ。この状況から推測するに、半日以上眠っていた事を意味する。
(ま、まず落ち着こう)
一回大きく呼吸をし、団体の形跡を探す。集まった人数はざっと男女30人前後。夜を徹して歩いてきたのでだいぶ距離は来ているが、ここで集められたということは目的地は近い可能性が高い。回りを見渡し人の歩いた形跡を探る。
すると、森に足を進めた時、草を踏み倒した後があった。急いで踏み均された草を辿って行き、数分程闊歩する。その時、視界が開けた感じがないまま、足下がいきなり地面を捉える事が出来ず無防備のまま下へと滑り落ち、勢いよく尻をつく。
「っつう」
強打した箇所をさすり、視界を前へと向ける。すると、そこには広い窪地一面にコバルトブルー一色の絨毯が広がっていたのだ。圧巻の景色に今の状況も忘れゆっくりと立ち上がり見つめる。その時だった。
「おい、お前誰だ!!」
斜め横から声をかけられ我に返り見ると、先日宝飾品を売っていた男性店員が、鋭い視線を向けこちらを睨む。
その視界を広げよくよく見れば、月の光で反射して分かり辛かったが、村民と、その中にカテリナの姿もあったのだ。人々はこちらの騒ぎなど耳に入っていないようで、黙々と作業をしている。
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