3.パニックの壺
更新してみて
まさかの2話目を更新出来るとは思わなかったので身体が少々びっくりしているらしく、マグマのようにたぎる心臓の動悸が吐き気を助長させる
更新してから上手く寝れなくなり、主治医に相談して睡眠を助ける強めの薬を出して貰いなんとか寝れるようになったしだいである
パニック症
これに関しては心臓とは関係ないかもしれないが幼少期から持っていたきらいがある
叱責を受けている時に冷や汗が出て、手足の感覚が冷たくなり、立って居られない程の暗塞感に苛まれて何度か卒倒してしまう事があった
世界から取り残されたような恐怖と迫り上がる暗闇に沈んだような感覚は、何度かやれば慣れるモノではなく、むしろ繰り返している内に悪化していく
これがパニック症と知るのは私が大人になって数年が経った時である
パニックの壺
パニック症を持っていた私はいつかこの癖を克服できるというあまりに見当外れな期待を持っていた私はそのまま何も対策を取らずに叱責され卒倒を繰り返していた
その結果、パニックにより卒倒していた私の中にあったパニックの壺とも云うべき代物から何かが溢れてしまい、何もやる気が無くなり、無気力の自殺志願者へと堕ちて行ってしまった
これがウツと呼ばれる病の始まりであった
ウツ
ウツ状態の私は自分の身を守る為にひたすら黙る事だけ終始徹底して行っていた
何か言えば殴られて、叱責されて卒倒するのであれば黙っているのが最良の手段であると確信を持って過ごしていた
この時期はとにかく人とのコミュニケーションを避けて過ごしていたのだが、良い大人になってしまった自分は治療をせずに就職活動を続けていた
しかし、就職活動をする上で避けて通る事ができないものが私の眼前に立ち塞がった
懸命な読者諸君なら理解できるだろう、それは「面接」という関門と心臓を悪くした事による「体力の低下」であった
面接
とにかく苦手だったのが面接であった
人とコミュニケーションを取らざるを得ない状況に追い込まれるのが苦痛で仕方がなかったのである
どのくらい面接が苦手だったかと云えば「面接」という言葉を聞いただけで身体が震えて、手足が冷たくなりパニック状態に移行してしまう有様であった
こうなれば就職活動を個人で進めるのは限界であると判断して私は障害者の就労支援を利用する事に決めたのである
この頃はひたすらゴールも目印も見えない状況で歩いている状態で何が自分に合っているのか、仕事は出来るのかという根源的な戦いが障害者の就労支援で待っているのであった