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一つの恋の⋯⋯生贄
その人物は自分に再び悪魔が舞い降りるとは思ってもいなかった。
縁はどうあがいても切れる事は無いとしても、悪魔が幸せである限り自分は安泰だと思っていた。
罪深い秘密を共有する共犯者になる事をあの時選んだのだ。
自分は生贄に差し出した、大切な人を。
何が彼女の身にこれから起こるのかを十分に分かった上で。
でも私も自分が一番可愛かった、愛する人を失う訳にはいかなかった。
選択肢は二つに一つだった。
悪魔は笑っていた、手の中で私がもがき苦しむのを上から見下ろす様に。
きっと私は天国には行けないだろう、生贄に差し出した彼女が先に行くだろうから。
彼女が取った行動は一歩間違えば自分が取っていたかもしれない。
神様は笑うだろうか?愚かな人間と。
でも愛していた、狂おしい程に。
心はここに無いと分かっていながら。
彼は今日もどこかの花に心を奪われているのだろうか?
私はリリアナの偽りの親友である。
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