番外編二人のその後
丁度100話となりました。
此れにて完結です、それではどうぞ~(^_-)-☆
エドモンドは報告書を読んでいた。
コンコンコン。
「入れ」
「失礼します、リリアナ妃がいらっしゃいました」
「リリアナ、ちょうど休憩でもしようかと思っていたんだ」
「お仕事途中ではありませんの?」
「あぁ、これ。実は例のアリーシャを密かに監視しているんだがその報告が上がってね」
「監視ですか?」
「そうだ、彼女は反省していたと言っても修道院でもやらかしていたし。念の為にね」
「それで如何でしたか」
「読んでみるといい」
そう言って報告書をリリアナに手渡し熱い紅茶を飲む。
リリアナは熱心に読んでいたが笑って顔を上げた。
「真面目に務めているようですわね、安心しました」
「あぁ、きっとリリアナやメリッサ夫人の気持ちが通じたのかな」
「食堂の酌婦と言っても大変な仕事です、心を入れ替えなければ務まる筈もありませんわ」
「君は本当に人が良い、炭鉱に送るつもりが手を回して比較的安全な仕事を⋯⋯いやそう言う人だしな」
「以前、王太子妃教育で炭鉱について学んだので送られた女性の生存率も調べた事があったのです」
「それで?」
「男性受刑者と比べて女性は運ばれた物の選別作業等が多かったのですが肺をやられて5年生存率が低かったのです。女性特有の体質とされましたがまだ解明されていない事も多いのです」
「それで手配したのか」
「はい、彼女には生きて罪を償ってほしいのもありますし……」
「他に何か?」
「天国に居るハワード様とメリッサ夫人の邪魔をして欲しくないのですわ」
「プッ、ハハハ……それはまた」
「折角仲良く暮らしていらっしゃるところを邪魔して欲しく無いですわ」
「そういう事にしておこう」
「正直な気持ちでしてよ」
「分かった分かった!」
二人で笑った、リリアナが笑ってメリッサ夫人の話が出来るようになって本当に良かった。
「メリッサ夫人の親友としてこれ位しかしてあげる事が出来ませんもの」
「アリーシャは地獄に行くのではないか?」
「……それは考えていませんでした。二人の幸せな生活を守りたかったのですわ。あちらでは笑って暮らして欲しいのですもの」
「心配しなくてもハワードもあんなに想って貰って幸せだと思うよ」
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
穏やかな時間が過ぎる、エドモンドは幸せを噛みしめていた。
一時は血迷って手放そうとした幸せ。
リリアナはエドモンドにとっても子供達にとってもそして何より国民にとってなくてはならない存在であった。
博識で努力家、贅沢を好まず奥ゆかしく謙虚。
思いやりがあり……。
「どうかしましたか?」
黙ってリリアナの美点を山のように考えていたエドモンドはつい、無言になっていたらしい。
何か心配事でも……と思ったらしい。
「リリアナの美点を考えていたんだ」
「美点?」
「博識だろ、努力家だろう……」
「済みません、もういいです」
「いやまだまだ沢山有るぞ」
「もう恥ずかしいので止めてください」
「そうか?考え出すと止め処なく出てくるからな」
「お褒め頂いても何も出ませんよ」
「え~ハグハグ!」
両手を広げて甘えてみる、側近には決して見せられない情けない姿だ。
「ウオッホン」
斜め後ろから咳払いが聞こえる。
すっかり忘れていた、こいつが居たんだった!
後ろで側近のロイドが笑いを堪えてプルプルしていた。
皆様長い間お付き合い頂きありがとうございました。
私が初めて書いた小説でこんなに沢山の方に読んで頂いて涙が出るほど嬉しかったです。
それに何度もくじけそうになった時に誤字報告、メッセージや感想、アドバイスを下さり支えてくださった方々本当に感謝しています。中には私の込めた意味に気が付いて下さって驚いたりと実り多きものとなりました。新作も書き始めましたのでその内お目にかかるかもしれません。
この気持ちを忘れずこれからも頑張っていきます。
またお会いできることを祈りつつ。
宜しければブックマークと評価、感想など頂けましたら嬉しいです!
どらどらとんとんでした。(ToT)/~~~
それとお知らせです、新作「間引き草」始めました!もしよければ読みに来てね_φ( ̄ー ̄ )




