マンドラゴラ
2:3:0声劇台本です。
自作発言禁止。
キャス画にこだわりはございません。
BGMはOK
所要時間は10分程です。
録画が残っていたら聴きに行くかもしれません
マンドラゴラ/作者:香乃木雪兎
2:3:0声劇台本です
鈴原 優一:♂
翔太と梨花の父
鈴原 翔太:♂
長男で梨花の兄
鈴原 梨花:♀
長女で翔太の妹
ご近所さんA:♀
ご近所さんB:♀
配役表
鈴原 優一♂:
鈴原 翔太♂:
鈴原 梨花♀:
ご近所さんA♀:
ご近所さんB♀:
ーーーーーーーーーーーーーー
梨花:「おはよう!お父さん、お兄ちゃん。サラダ出来たよー」
優一:「おお、梨花作ってくれたのか。美味し……この赤黒いドレッシングはなんだ」
梨花:「え?デスソースと苺とオリーブオイルだよ」
翔太:「ふぁ…おはよ。なんか辛そうな香りがするな」
優一:「おぅ、おはよう。そして…何だ!?そのドレッシングの組み合わせは」
翔太:「何驚いてんだ?親父」
優一:「梨花が俺たちの味覚を崩壊させようとしているんだ」
梨花:「あら、なんてひどい言葉!味見もしたわよ。美味しかったから…」
優一:「美味しい…?どれどれ舐めてみるか」
翔太:「ま、待て!早まるな!親父」
優一:「……うぐっ……ぁああああ゛!」
翔太:「親父―――っ!気をしっかり!」
梨花:「お父さん!?大丈夫?」
優一:「……」
梨花:「もう、一気にドレッシング飲み込むからぁ。焦らなくてもいいのに。ドレッシング沢山あるのよ」
翔太:「そういう意味じゃないと思うぞ!?」
優一:「……辛い、甘い、変な味がする。舌がピリピリする」
翔太:「変な味で済むのか…?牛乳でも飲んだ方がいい。はい」
優一:「あ、ありがとう。翔太」
梨花:「ドレッシングそんなに不味かった?」
優一:「不味いってレベルじゃないぞ」
翔太:「俺…食べない。食べたくない」
梨花:「あら、失礼ねぇ。頑張って調合したのに」
翔太:「調合?!料理に使う単語じゃねえ!!」
優一:「ごほごほっ…うぐぅ」
梨花:「さーて、お次は」
翔太:「まだあんの?!」
梨花:「じゃーーーん!炊き込みご飯」
翔太:「紫色じゃねえか。何入れやがった」
梨花:「これはね、紫キャベツを入れて、食物繊維たっぷりにしたのよ」
優一:「あー…聞いたことある。料理に使う時、色素が移るという…ごほごほっ…」
翔太:「親父!無理すんな」
梨花:「さぁ、試食…じゃなかった食べてみて」
翔太:「試食!?味が怖いんですけど」
梨花:「だいじょーうぶ。お料理上手な梨花様にお任せなさい。おほほ」
翔太:「何のキャラだよ。てか、今までは普通に食事作って…あ…おふくろの手伝いだけだったんだっけ」
優一:「梨花…お母さんに似てきたな」
翔太:「親父…おふくろは俺達の小さな頃に、病気で亡くなったって言ってたよな」
優一:「ああ、マンドラゴラの根っこにやられてな」
翔太:「はぁ?!マンドラゴラって、あのマンドラゴラ?」
優一:「ははは!庭に不思議な植物が育っていてな。引っこ抜いたら…」
梨花:「マンドラゴラ…美味しいのかしら」
優一:「やめとけー。ご近所の猫も何匹か…叫び声の被害にあったからな」
翔太:「猫…かわいそう…」
梨花:「もう、それは生えていないのかしら?」
優一:「ああ、ないな。燃やし尽くしたから」
梨花:「えええ、燃やし尽くしちゃったの…」
翔太:「この家庭は平和…そうに決まっている。平和平和…」
梨花:「よし、明日、園芸ショップでマンドラゴラの種探してくるわね」
翔太:「やーめーてー!!悩みの種を増やさないでくれ。絶対売ってないよそれ…」
梨花:「ところで、炊き込みご飯食べないのかしら?せっかく作ったのに」
優一:「ここは…俺がいく」
翔太:「親父!なんて家族思いなんだ」
優一:「……味がしない」
梨花:「え…なんで!頑張って珈琲豆を砕いたのに」
翔太:「珈琲豆…酸っぱいぞ、炒っていないと味としては、とてもとても」
優一:「コーヒーミル、持ってなかったような気がするんだが」
梨花:「それは、手で出来るじゃない。ゴリゴリっ!と」
翔太:「妹が怪力持ちだったとは」
梨花:「なーにか言ったぁ?」
翔太:「何も言っておりません。妹君よ」
優一:「あ、ああ…何も言ってないな」
梨花:「さ、お兄ちゃんも食べて…あーん」
翔太:「……あ」
梨花:「"あ"って何よ」
翔太:「いや、これは…」
優一:「梨花よ、説明しよう。『あ…これはいける。美味しいやつ!』て意味だと思うぞ。略しすぎたんだ」
梨花:「あら、そういう意味だったの!?」
翔太:「親父!!余計な真似をすんな。味覚が終わった…の意味での"あ"だ」
優一:「ははは、何言ってるんだ?」
梨花:「うふふ…」
優一:「ははは…」
翔太:「な、何なんだよ。この家族」
(間)
ご近所さんA:「ねぇ、聞いた?お隣さん宅で不気味な笑い声がするのよ」
ご近所さんB:「あら、私も聞きましたわ!悲鳴も聞こえたのよね」
ご近所さんA:「呪われているんじゃないかしら…あの家」
ご近所さんB:「二年前から誰も住んでいないのにね…。一家惨殺事件あったじゃない?きっと呪われて…」
ご近所さんA:「長女の子…。えーと名前なんだっけ…そうそう!梨花ちゃん。あの子は1人暮らししていて無事だったとかいう噂よ」
ご近所さんB:「今もご実家に来てるらしいから、一人で会話してる様子なのよ!気がふれたんじゃないかしら」
ご近所さんA:「怖いわね…。今朝はマンドラゴラって言葉使ってたから…ねぇ?」
ご近所さんB:「関わらないようにしましょ。何かあったら警察よ」
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