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9.魔法式

 俺は本が好きなのか。

 物珍しそうに眺める蓮燔を横目に、本の背表紙を少し撫でると開いてもないのに本の内容が弾の中に流れ込んできて一度手を離せばまるで安易もなかったかのように止まるが流れ込んだ内容はこれでもかと言わんばかりに記憶にはっきり残っている。

 恐る恐るまた触れてみれば滝のように流れてくる。

 何となく早く読みたくて「もっと早く」と望めば流れ込むスピードが上がる物の、全て身体に染み渡るように1字1句、逃す事なく右手を通して流れ込む。

 ……成程、これが魔法か。


「奏?」

「蓮燔、これは……何て魔法だ。それとも、この本に魔法が掛かってるのか?」

「ああ、それは透視の魔法って呼んでたな。それくらいの魔法なら俺も使えるけど……奏、それ……魔法式とか意識してるのか?」

「魔法式……?」

「……って事は体に染み付いてんだな。んじゃ、もっと色々見てみようぜ。また何か見つかるかも。」


 まだこれから時間があるし、読むのは後で良いか。

 部屋の奥へ目をずらせば男性の物にしてはやたらと整理された机に差し掛かる。

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