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神様と私  作者: 悪死姫
2/2

出会い

大人の汚い感情を私は知って居る。

後悔より苦痛だった。

でも、お母さんだけは違う。

朝から晩まで隣町で働いて私を育ててくれているから。

「この村で働けばいいのに」とお母さん言ったら悲しい顔で「この村に住めてる事だけでありがたいと思いなさい。」と毎回返して来る。

あの悲劇が起こるまでは、意味が分からなかった。


ある晩の事だった。

お母さんの泣き声が聞こえて玄関のドアを少し開けた。

すると、知ら無い男性とお母さんが喋っていた。

でも泣いている。

「お願いします…どうか私を殺さないで下さい…!」

『うるせぇ、泣くんじゃねぇよ。』

(お母さん…が殺される…。)

『罪人の妻だろうが!お前はこの村の掟に反した男の妻だ。だから殺す。この村で生活出来たんだからいいだろ!』

(ゴツン)

鈍い音が聞こえる。

すると、お母さんは口から血を吐いて倒れた。

「…止めて…私には子供が…いるの…お腹の中にも…」

『此奴、身籠ってやがるな。罪人の妻は一人しか育ててはならんのにな。』

知ら無い男性はお母さんの首を絞めあげた。

(止めて!でも、足が…)

「うっぐっ…あぁ…」

お母さんの体が宙に浮く。

『お前は死ぬべき人間だ。』

「ゴボォ…アグッ…ギィィ……………」

(ドサッ)

お母さんが地面に倒れた。

死んじゃったの?一人にしないで!

『死んだか。』

「お母さんを殺してなによ!悪い事をしたの?ねぇ!」

足が勝手に動いて知ら無い男性の前に立っていた。

『なんだよ。この女の子供かよ…チッ。』

(ゴツッ)

「っ…私…ま…で…」

足で頭を蹴られて意識が消えた。


暗い…ここは何処…

嫌。私を置いていかないでよ。

お母さん…。

怖いよ…。

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