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夏休み

作者: あかね そら
掲載日:2015/09/06

窓から入ってくる暖かい風がレースカーテンをふわりと揺らし私の頬をつつく。私はくすぐったくて顔を布団にうずめた。鳥のさえずり、時折聞こえる虫の声、そしてお隣さんちの風鈴の音。周りに誰一人いないかのような自然の中の静けさと枕元へと差し込む日の光の暖かさが私は大好きだ。よく晴れた日の昼下がり、体から力が抜けていく。大きく吸い込んだ空気に味はない。しかしきっと脳を優しく包み込む成分が入っているに違いない。だって私はこんなに気分がいい。もうまぶたは開かない。そのうち私の意識まで遠のいていった。


ふと気づくと目覚ましが鳴り響いていた。一時間前、私がセットしたんだった。ちょっとだけお昼寝したら読書でもしようと。でも今はそんなことはどうでもいい。こんな幸せな時間がもう終わってしまうのはもったいない。きっとそう感じているんだろうな。意識なんてあってないようなものだった。そして知らぬ間にまた私は夢の中にいる。


幸せなひととき。布団が私に魔法をかける。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 夏休み特有の、何もしない幸せに満ちた感じを読ませていただきました。ありがとうございます。
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