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落ちた先は異世界!?  作者: 普通の魔法使い
プロローグ
4/28

第4話 遭遇

何とか書き上げられたぜ。

 異世界に来てら1週間、この付近は粗方マッピングできた。あの後も、モモやイチゴ(何故か木に実っていた)を発見したり、小さな滝?を発見したりして過ごしていた。残りは遠征しないと行けないような場所だったりするため、今日のうちに荷物を纏めておく。不要なタブレットPCなどは地面を掘って石で敷き詰めた保管庫に入れておき(この保管庫、入り口に落ち葉を敷いてあるため何気に気づきにくい)必要な物は最低限持っていき後は現地調達する予定だ。

 まだ夜の8時だが少し離れた場所にある焚き火の光と空に浮かんでいる大きな月以外明かりが無いためもう寝る事にする。実際ここに来てから生活リズムがかなり改善された気がする。そんな事を考えながら意識を飛ばしていく。


 *


 朝5時、ふと意識が覚醒してくる。う~んと軽く伸びると全身からパキパキと気持ち良い音が鳴る。ある程度伸びたら川で顔を洗う。程よい冷たさで目が覚める。それから軽く魚を数匹捕まえ薪の所に持っていく。これも数日の間でかなり上達した。初めの頃は中々捕まえられず苦労したものだ。

 朝8時、遠征用の荷物を用意し終えたので出発する。予定では1泊2日の予定だ。よしっと気を引き締め歩き出す。


 *


 どれ位歩いたのだろうか。チラッと時計を見ると丁度正午だった。4時間しか経っていないが周りに何も無い所為かやけに長い間歩いたように錯覚したようだ。

 リンゴをかじりながら歩みを進める。

 暫く進むと、近くに何かの気配を感じた。ウサギみたいな小食動物か? オオカミみたいな肉食動物か? 期待と不安が混ざりながら気配のする方へ向かっていく。そこでふと何故気配が分かるのかと疑問が浮かんだが、今は確実に近づいている気配の方に意識を向ける。

 だいぶ近くまで来たら地面に這いつくばり成るべく視界に入らないようにする。まぁ、匂いでばれたら元も子もないが。

 ゆっくり成るべく気配を消しながら少しずつだけど確実に気配がする方に向かっていく。此処まで来て全く動きを感じないので恐らく寝ているのだろう。怖くて確認しようとは思わないけど。

 近い。恐らくほぼ目の前に居るだろう。少し怖いが勇気を振り絞り飛び出す。すると其処には――。


 *


 如何してこうなったのだろう。少し前の自分を小1時間問い詰めたい。何故なら今俺は目の前の女の子に殺されそうになって居るのだから。


 *


 今から5時間ほど前、気配を頼りに探し当てたのは何と女の子だった。慌てて何処か怪我していないか軽く見たけどこれと言って外傷は無かった。

 このまま此処に放置していたらその内動物に食べられてしまうだろう。そう思った俺は彼女を背負い自分の拠点まで連れて帰った。そこでタオルを川の水に浸し、彼女の頭の上に乗せる。専門的な知識がある訳では無いのでそのまま放置。時折タオルを水に浸し直す作業をし、今日マッピングした場所を纏め、朝取って置いた魚を焚き火の所で焼いている時に彼女は目覚めたのだが、それから俺の姿を確認するや体に覇気の様な物を纏い行き成り殴りかかって来た。今まで寝ていたからかその動きは些か遅かったが拳が地面に当たった瞬間地面が陥没した。

 俺はか弱そうな女の子が拳で地面を陥没させた事に驚愕し、彼女の方も今の拳を避けるなんて信じられないと言う目で見てきた。

 一瞬の沈黙。俺は咄嗟にやめるように言おうとしたが、それより先に彼女は殴りかかって来た。やはり遅く見える拳を昔見たテレビでやっていたように相手の拳を後ろへ流し、足を引っ掛け転倒させる。しかし彼女は転ぶ寸前に前転をする様に受け身をとる。完全に油断していた俺は次への動作が出来ず彼女に押し倒されるような形で組み敷かれてしまう。


「……。」


「……。」


 互いに沈黙。俺は恐怖のため。彼女は飛びかかって来た時よりも2割増し位で眉を顰め俺の何かを探っているようにも見える。

 暫く膠着状態が続き、チビリそうになった時彼女のお腹からグゥと言う音が鳴った。


「……。」


「……魚食べる?」


 少し気まずい雰囲気になってしまった所で丁度魚が焼けた匂いがしてきたので、彼女に尋ねる。すると彼女は少し考えた後コクリと頷く。

 何とか話し合いが出来る所まで漕ぎ着けた事に若干安堵した。


今回は実験的な意味もかねて色々やってみた。

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