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出逢い。

作者: SLAMDUNK

はじめて、小説を書いたので、おかしな部分も、あると思いますが、最後まで暖かな目で、見ていただけるととても嬉しいです。


















ガタン、ゴトン、「でさーあたし、昨日ねー!!」



______うるさい


なにもかもが うるさい___________

何故私は、ここにいる?


いや、お前はここには____________________






いない。 どこにも。存在していないんだ。











私は、冷たい目で周りを見た


「なにあの子ぉ!!メッチャ睨んでくるぅ!!こわぁい!!!」


「不細工が移るんだけど」


「きも 電車汚れる(笑)」


…………言ってろ 私は、睨んでも、そんなつもりでも無い 言いたいなら勝手に言ってれば良い。



____________いつもそうだった。 幼い頃から、皆に嫌われ、避けられて生きてきた。



友達なんて、いなかった。 私は、私は、誰にも、負けたくなかった。強がっていただけだった キモい。死ね。消えろ。見るな。近寄るな。


そんなことを言われるのは、日常茶飯事。 先生も、いつも見て見ぬふりをしていた


「っ……助けて………!?」 消えそうな声でやっと絞りだした言葉


聞こえていたはずだった………… なのに、見て見ぬふりをしていたんだ。 あの先生も、親も。………………………皆。


私に関わらないように、近寄らないように、私を見ないで、存在を……私の存在を………………………………消したんだ。


関わらなくて良いように、近寄らなくて良いように________


だから、私も自然と人に関わらなくなっていった。







忘れもしない。あれは、私が、5歳のハロウィンの日________________


私は、お母さんの大切な、花瓶をお花を落として、ぐちゃぐちゃにしてしまった。


単身赴任をしていたお父さんから、送られてきた大切な物を………





お母さんは、私より花瓶の方が大切だって、言った。 お父さんからのなんだから当たり前でしょって。


私は、その瞬間、無意識のうちに、花瓶を床に叩きつけていた。


そしたら、お母さんが、私の頬をひっぱたいた。 ふざけるなって。 お前なんかどっか行けって。






_________________死ねば良いって________________









私は、やった瞬間にとても、後悔した。 いくら、お母さんに嫌われていたからって、お母さんが大好きだったんだ。


顔をあげて謝ろうとした。でも、見えたのは、包丁を私に向けて、一瞬凍りつく程の冷たい笑みを浮かべたお母さんの姿だった。


逃げようとした。けどもう遅かった。 お母さんの振り下ろした包丁は、私の右目すれすれのところに刺さった。


赤い血が、ボタボタ落ちていた。


意識が遠のいていくのがよく分かった。







目を冷ますと叔父さんの家のベットの上だった。 あのあと、お母さんは、どこかへ、姿をくらませたらしい。


叔父さんは、目が覚めたんなら、帰りなさいと。 冷たく言い放った。


私は、返事をして、叔父さんの家をあとにした。


誰もいない静かな家に入ると、私は、鏡の前に立ち、顔を確認する。


すごく深い傷だった。 私は、それから前髪を右に流して傷を隠して生活するようになった。









いつも、起きて、一人でご飯を食べ学校に行く。これが、日課だった。


ある日私たちのクラスに、転校生が来た。 二人の男子だった。


でも、この二人との出逢いで私の人生は、大きく変わった。


「川本太一だ。」


「………大野ツカサ。」


川本は、ごっつい体つきで、背も高い。


大野は、無口そうだが、背が川本より高い。


私の隣に川本、後ろに大野が座ることになった。


女子が、かっこいいだのなんだのって、ギャーギャーうるさい。


そして、「なんでアイツの近くの席なの??」「ほんと!!意味分かんない!!」


「あたしのとなりの方が絶対良いよ★」


ほら、みろ。 こうなると思った。


すると、………………「さっきからうるせーんだよ ギャーギャー騒ぐな 」


川本だった………


さっきまでうるさかった奴等が一瞬で黙った。


全員、川本の言葉だけでだまったんじゃない。


川本と私の後ろの大野の"瞳"だった。


するどく、冷たい。これ以上一言でも、喋ったら、殺される。そう思うほどの。










皆どうすれば良いのか、分からず、黙ったままだった。


気まずい空気の中、そのまま授業が進んだ。


休み時間になり、先生もどこかへいった頃。


女子達が私を囲んだ。


「おい! お前、調子乗んなよ?」


「何にですか? 乗ってないと思いますけど?」


「そういうのを調子に乗るって言うんだよ!!!!!殺されてーのか?あ?」


何か、言い返してやろうと思ったその時。


「痛い、痛い、痛い!」


見てみると_______ 川本が、その女子の髪の毛を思いきりわしづかみにしていた。


そして、「お前の方が調子に乗ってんだろ?殺されてーのは、テメーだろ?今すぐ殺ってやろうか?あぁ?」


さっきと同じ“瞳”だった。


髪を引っ張られていた、女子は、痛さと、怖さで、その場に崩れ落ちた。


すると、大野が口を開いた


「こいつに言うことあんだろ」


「っ!? すまん。悪かった……よ」


と言って、女子達は、自分達の席の方へ戻っていった。


「巻き込んでしまって。悪かったありがとう。」


私が、そう言うと、


「ふん。   気にすんな。別に俺らは、何もしてねー。」


ぼそっとそう言って川本も大野も席に着いた。









それから何故か私が、女子に囲まれていると、川本と大野が助けてくれるようになった。


俺様系の川本と無口な大野。 人助けなんか全くしなそうなタイプの二人。


しかし、人助けと言っても"私だけ"のだった________


私以外の誰かが困っていても、助けを求めても、決して助けようとしなかった。


ある日、私は、思いきって聞いてみた。


「何で、いつも私だけを助けてくれるの?」


____すると、川本が口を開いた。 「お前が、________」


「え?よく聞こえなかったから、もう一回。」


「///////もう二度と言うか! ばっ 馬鹿野郎/////」


??なんで顔が真っ赤なんだろう??


「なら、大野で良いや。なんで?」


「俺も太一と同じ考えだ。 それ以上は、もう言わない。」


理由が分かっていない私の隣で、何故か二人が睨み合っている。


そうこうしている間に、チャイムがなった。


6時限目。 私の得意な数学だ。しかし今日は、内容が全く頭に入ってこない。













あのとき、川本は、何て言った? 大野も、同じ考え? にらみ合い?


分からない。 あの二人の考えていることが、分からない。


私が………私が何だ?


ずっと考えていたら、いつの間にか、6時限目が終わっていた。


下校。 いつも一人で帰っていたが、二人が転校してきてから、女子達にかこまれないように。と 私の5m後ろを歩いてくれている。
















3か月後。 私達は、なんでも話し合える程の仲になっていた。


人と関わりたくないと思っていたのに、とても、不思議だったが、何処か嬉しい。そんな気持ちもあった。


ある日、下駄箱の中に"放課後、屋上に来い"


そう書かれた紙が入っていた。 差出人は書いてなかったが、一目見て誰が書いたか分かってしまった。 __________川本だ……と_________


根拠こそなかったが、そう確信していた。













放課後になり、私は、屋上へ行った。 誰もいない。 川本のイタズラか?と思い、帰ろうとした瞬間。








後ろから、何かに抱き締められた。


「っ!? だっ 誰だ?」私は、腕を振り払おうとした。


しかし、相手の腕の力は、強まるばかり。


誰だ?ともう一度言おうとした瞬間。川本の声が、香りが、した気がした。


「っ?…川…本……?」


「気付くのおせーよ。」


そう言った、川本は、一旦私から離れ、私の隣に座った。


何故か顔が赤い。


「なにか私に用か?というか、………その前に、さっきのは一体……?」


あの俺様系の川本がまさか、私に抱き付いてくるとは、思わなかった。


すると、「前にも、一度言った。俺はっ! 俺は、お前が好き………なんだ。ずっとそばにいて欲しい。」


「っ!?なっ?へっ??ま、さかそんな…はは。冗談は、よせよ………川本……」


「冗談なわけないだろ。全部本気だ。 お前は、お前は、どうなんだよ…………」


「私は、」


「…………」


「悪い。時間をくれ。近いうちに必ず答えは出す。 今は、決められない。」


「……そうか。悪かったな、急に。じゃあ、帰るぞ………?」


「………」







川本が?あの川本が………だぞ?私を好きになって、しかも告白してくるなんて。


どうすれば良いんだ?川本の事が、嫌いなわけない。 でも、恋愛対象として見たことは、一度もなかった。


告白は、嬉しかった。いつも守ってくれるし、それに顔だってかっこいい。


私的には、悪いところは、無いと思う。


ベットの上で考えていたから、眠くなってきた。 時計を見ると……!? 0時35分


急いで、寝た。














3日後、大野に話があると呼び出された。


「俺、お前が、好きだ。」


「……………!?」


「別に今すぐ返事を返せとは、言わない。考えておいてくれ。じゃあな。」


「……………………あ、あぁ。 えと、じゃあな。」













どうしたんだよ。二人して…………?


いきなり、なんだよ…………?


川本の返事に迷っていたら、大野まで、余計まよっちまうだろ。


大野は、無口だが、いつも気を使ってくれる、優しくしてくれる。


いつも先に助けてくれるのは、川本だ。でも、喋らなくても、いつも側にいてくれるのは、大野だ。


どっちかを選ぶなんて、無理だ。私には、出来ない。かといって相談出きる人もいない。






「はぁ。」


「今日は、ため息ばっかだな。 どうかしたのか?」




川本………あんた達のせいで、悩んでんのよ!!!!!!!!!!!!!


「いや…別に、特になにも。」


「そうか。なにかあったら、すぐ俺に言えよ?」


「ん。分かった。」


よし!と言って妙にかっこいい笑顔を向けてくる。


やっぱり、選べない。 どっちが、良いなんて。


でも、最終的には、選ばなきゃならないんだ。このままにして、逃げることなんて、できっこないんだ。


私の選択肢は、川本か、大野か、どっちも、振るか。この三つ。


でも、どっちも振るのは、正直嫌だ。

















一週間後____________





決めた。どっちにするか。



これから、二人に気持ちを伝えに行く。


二人を屋上に呼んだ。





_____ガチャ……


先に来たのは、大野。


その二分後に、川本が来た。





私は、大きく深呼吸をして、ゆっくり口を開いた。


「私ね、すごく悩んだの。二人とも、かっこいいし、優しいし、強いし。」


「「………………」」


「でも、やっと決めた。私は、………川本、が好き。 だから、大野、ごめんね。でも告白は、すごく嬉しかったんだよ これからも友達としてよろしく。」


「…………いや、良いんだ。 太一には、いつも敵わん。じゃあな。」


そう言って、大野は、屋上から、出ていった。


「川本………?返事、遅れてごめん。 まだ、私の事を好きでいてくれる?」


川本は、黙って私を抱き寄せた。


「……川……本………?」


「俺は、いつでも、いつまでも、お前しか見てないし、愛してない。」


私達は、しばらくの間、甘く、深いキスを続けた_________



















最後まで、見ていただき本当に有り難うございました。


また、思い浮かんだら、少しずつ書いていきたいとおもいますので、「出逢い」を読んで良かったと思ってくださった皆さん。


または、それ以外の感想をお持ちの皆さん。


なにとそ、応援宜しくお願い致します。


今回は、誠に有り難うございました。

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