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第13話:再会の誓いと情報交換

約束の3日が過ぎ、二人は再び「境界の鏡」――あの古い蔵の奥に広がるダンジョンの入り口で顔を合わせた。


「……よお、エイミー。無事だったか!」

「大介さん! はい、お会いできて嬉しいです!」


 自分の姿に戻った二人は、駆け寄るようにして再会を喜んだ。


まずは、お互いの「初報酬」という輝かしい成果を報告し合う。


「見てくれよ、これ。お前の魔法のおかげで、150万も稼げたんだぜ。人生でこんなに一気に金を稼いだのは初めてだ!」


「私もです! ギルドでたくさんの人から『すごい戦士だ』って褒められて……。大介さんの体があったから、私は初めて自分を誇らしいと思えました」


 二人はひとしきり、新しい力で得た「成功」の余韻を分かち合った。


しかし、ふと自分の体を確認したエイミーが、信じられないものを見るような目で大介を凝視し、顔を真っ赤にした。


「……ところで大介さん。……何で私の下着が変わっているんですか!?」


「えっ? なにって、4日も経てば着替えなきゃだろ。俺の妹に頼んで、お前に合いそうなやつを買ってきてもらったんだよ」


「ええっ!? そ、そのまま履き替えたんですか? 『クリーン』の魔法を使わなかったんですか!?」


「……なんだよその便利な魔法。そんなのあるのか? お前らの世界には風呂の習慣はないのかよ」


「ドワーフの中には大衆浴場を使う人もいますが、一般的ではないですね。魔法の方が早くて楽ですし……なにより、人前で裸になるなんて!」


 大介は頭を掻いた。


「着替えがないのを後悔してたけど、そういう文化の違いがあるんだな……。悪かったよ、こっちじゃ毎日風呂に入って着替えるのが礼儀なんだ」


 あまりの羞恥に頭を抱えるエイミーだったが、大介が「妹が手伝った」と言ったことで、なんとか怒りを収めた。


妹の荷物がダンジョンにあって良かった。


しかし、この「文化の壁」を笑い飛ばした直後、二人の表情に真剣な「課題」の色が混じり始める。


「……笑い事じゃねえ問題もある。お前の体、魔力が凄すぎて制御しきれねえんだ。換金素材まで粉々にしちまった。もっと繊細にコントロールできないと、お前の才能を台無しにしちまう」


「……私もなんです。大介さんの体は凄まじい力ですが、私はただ力任せに振り回しているだけ。もし変な動きをして、大介さんの大切な体を痛めてしまったらと思うと怖くて……」


 下着の騒動で改めて実感した「お互いの体のプライバシーと責任」。


 お互いがお互いのポテンシャルに敬意を払い、だからこそ「今のままじゃダメだ」という強い責任感を抱いていた。


「よし、入れ替わる前にしっかり話し合おう。お互いの体の『トリセツ』と、これまでの失敗から学んだアドバイスを共有するんだ」


 大介はノートを取り出し、二人は境界線のそばに腰を下ろした。  


二度目の入れ替わりを前に、即席の「最強レクチャータイム」が始まった。

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