ep10.星間を繋ぐ門編 エピローグ
星間を繋ぐ門『ヨグ=ソトース』が消滅した跡地には、ただ静寂だけが残っていた。巨大なゲートは崩壊し、次元の裂け目は塞がり、世界を覆っていた異界の圧迫感は、まるで悪い夢だったかのように晴れ渡った。空は清々しく澄み、創夜たちは勝利の余韻の中で、互いの顔を見つめ合う。
創夜は、剣を鞘に収め、軽く息を吐いた。
「ふう、とんでもない相手だったな。なんとかなったな。しかし、変な龍が浮かび上がっていたような気がするんだが……」
仲間たちの顔には、疲労と共に、この上ない安堵と達成感が浮かんでいた。
ミリィが瞬速で創夜の隣に駆け寄り、満面の笑みで抱きついた。「創夜! すごかったわ! 私たち、やったわ!」
リンはガントレットをしまい、少し照れくさそうに満面の笑みを見せる。「当然アル! 私たちが一緒なら、倒せない敵なんていないアル!」
フィーリアは、クリスタル化した腕を元に戻しながら、ホッとしたようにミーナと顔を見合わせた。「お疲れ様です。これで、本当に平和になったのね」
ミーナは悪魔の書を閉じ、短パン姿で軽やかにうなずいた。「お腹空いた。」
「セリア、そういえばお前の杖しゃべったよな?」
「そうだったかしら? 神々の声じゃなかった?」
安堵の空気が漂う中、ミーナがふと、何かに気づいたように声を上げる。
「それにしても、創夜。今回の戦いで、あの『異次元に飛ばされるときに備えて作った30日分の料理』、結局全然意味なくなっちゃったね。せっかく頑張って大量に調理したのに」
創夜は苦笑した。
「ああ、あれな。俺が『もしヤバい異世界に飛ばされたらどうする?』って妙な準備を思いついたばっかりに。結局、逆光石が全て解決したわけだ、無駄になっちまったな。30日分はあったのに」
リンが肩をすくめた。「まあ、食料は腐らないように保存してあるアル。次の旅で消費すればいいアル!」
みんな、バーベキューしていこうぜ、材料はあるし、食卓も出そう。
景色もいいからな。
「バーベキューが終わったら帰ろうか。」
創夜達はヨグと戦った星々の光の中でバーベキューを楽しんだあと、もと居た場所へと帰路についた。




