ep21. 精霊の国編 エピローグ
闇の混沌を打ち破り、世界に平穏が戻った数日後。
荒れ果てていたアレルの城は、魔法と仲間たちの手で見事に修復され、まるで戦いの跡などなかったかのように蘇り、城には混沌が消し去った城の人達の姿も元通りに戻っていた。
アレルは感慨深げに呟く。
「やったな……俺の城が元に戻ったぞ!あれ、前よりすごくないか!? ありがとうみんな!」
「そりゃあ規格外の怪力と最高科学の頭脳があるからなぁ、重力魔法も中々使いやすかった」
実力者たちが胸を張り、声を漏らした。
「えっへん」
創夜は笑みを浮かべ、仲間たちに向かって言った。
「それじゃ、戦いの後のご褒美に――宴会といこうか!」
リンやミリィ、セリア、ミーナ、フィーリアも嬉しそうにうなずく。
スーはテーブルに並ぶ豪華な料理を見て目を輝かせた。
「さすがアレルの城……こんなに豪華な宴は久しぶりね!」セリアが言う。
アレルは胸を張って答える。
「いや、今日は特別だ。全員に感謝の気持ちを込めてな!」
皆が杯を手に取り、戦いの労をねぎらい合う。
笑い声と乾杯の声が城中に響き渡り、久しぶりに穏やかな時間が流れる。
創夜が目を細める。
「いやあ……こういう時間も必要だな」
「みんな、無事でよかった……」
その声に応えるように、仲間たちも笑顔を返す。
夜空には星が瞬き、世界は静かに息を整えていた。
戦いの数日後、アレルの城の大広間。戦火で壊れていた城は完全に修復され、きらびやかなシャンデリアと豪華な装飾が勇者たちを迎えていた。
創夜が深呼吸しながら、にこりと笑う。
「みんな……お前たちのおかげで、俺たちの友情も、絆も深まった。ありがとう」
アレルは胸を張って笑った。
「いや、こっちこそだ。俺たち、最高の仲間に恵まれたな!」
シオンもうなずきながら、剣を軽く掲げる。
「これからも、俺たちの絆は不滅だな。もういっちまうのか?」
「ああ、来て早々離ればなれだったからな、正直、早く立ち去りたいんだよ。さて、そろそろお別れだな」
スーは、今までにない笑顔になっていた。
「魔法も元通りね。私も村へ帰らないと、出歩くときはムチも持ち歩くことにするわ、またね!異界の勇者達」
城の外に停められた飛空艇。翼が夜空に煌めき、夜風が揺らす。勇者三人は正装に身を包み、ビシッとした姿で立つ。
アレルは紋章入りの鎧を整え、シオンは漆黒のコートに白いシャツを合わせ、創夜は剣士の正装でさっそうと立っていた。
そして、女の子たち――リン、ミリィ、セリア、ミーナ、フィーリア、妖精のリリィは、揃いのメイド服に身を包み、まるで異次元のメイド喫茶のスタッフのような華やかな装いだった。
ミーナは少し恥ずかしそうにしながらも、笑顔で皆に声をかける。
「皆さん、本日はお世話になりました……私たちからも、ささやかなお礼です」
リリィは小さく頭を下げ、羽を震わせて丁寧に挨拶する。
創夜が笑みを浮かべ、飛空艇の操縦席へ向かう。
「それじゃ、皆……行こうか。新しい冒険の始まりだ」
リンが軽くウィンクして、女の子たちと一緒に飛空艇へ。
「行くアル!」
ミリィも、少し照れながら手を振る。
「皆で一緒に旅立つなんて、素敵ね」
セリアが小さく笑い、ミーナもその後ろでうなずく。
「さあ……勇者たち、最後のご奉仕です♪」
飛空艇のプロペラが静かに回り、やわらかな光の中、仲間たちが手を振る。
「また会おう!」
「気をつけて!」
空へ舞い上がる飛空艇。城の灯りが小さくなり、世界の夜空に勇者たちと仲間たちの笑顔が浮かんでいる。
戦いで結ばれた絆は、確かに胸の中で輝き続けていた。
そして、新たな旅立ちは――光と希望に満ちて、永遠に記憶されるのだった。




