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転生したら無職で追放されたけど、実はチートだったので、とりあえず、魔王というやつをこの目で確めて来ます  作者: 真柴 零
バベルの塔編

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ep2.バベルの塔 初見

創夜は酒場で聞いたオズの情報からあの塔はバベルの塔という名前がついているということがわかったので、取り敢えずバベルの塔の回りを確認することにした。


創夜はアイテムボックスからあるアイテムをミリィに渡した。


「ミリィ、この羽似合うからつけてみろよ、一緒に塔の上見に行こうぜ。先に上に行っててくれ、セリアは援護を頼む。敵が現れるかもしれないからな。リンはセリアのサポートをしてくれ。」


フルオーラを全員にかけて創夜はすごいスピードでぐるっと一週して戻ってきた。


「入り口がない。取り敢えず巨大な山くらいのサイズ感だな。」


上空にはミリィが青のビキニアーマーに天使の羽を背に纏い空をゆっくりと飛んでいた。


「上を確かめてくるか、大抵塔の外側には敵がいるものだからな。」


創夜はミリィのかわいい天使姿を少し堪能した後、飛行術で一瞬で雲の下に到達した。


「あれ?、この雲の上に行けないぞ、壁みたいになってて通れない」


ミリィがゆっくりと創夜に接近してきた。ミリィも雲の壁をペタペタとさわって確かめた。


「確かに、壁みたいなものがあって通れないですね」


創夜はアイアンブレードを抜き、七色の光を放つ魔法剣へと変化させ、ミリィに離れるように指示を出した。


ーーーアルティメットブレード!


創夜は壁を切った、その瞬間


ブヴーーン!


という音と共に壊れた壁が一瞬で復元された。


「はぁ!?」


創夜は思わずアホらしい声を出してしまった。


切った壁が一瞬で元に戻る。


「これならどうだ!」


次に、塔をアルティメットブレードの抜刀術で切った。塔の壁は確かに切れたのだが通り抜けで切るような感じはなくただ黒い物が見えるだけで壁は直ぐに戻った。


「塔の壁もダメか。」


創夜はアイアンブレードを腰にしまう。


「ダメだな。一撃でダメなら連打してみるか。」


拳で壁を殴った。


ーーー白虎乱舞


その瞬間、創夜の拳から虎が現れ、虎の顔が壁を粉砕するが、しかし、再び壁は音を立てて元に戻る。


創夜は拳で連打を雲の壁に浴びせる。その瞬間数多くの虎の顔が現れ、壁を次々と壊す


今度は、空間が歪み壁は元に戻った。


「ダメだな」


リンが下から騒いでいた。


「創夜!その技おしえるネ!」


ミリィはリンの元へと戻っていた。


ミリィは唖然としてその光景を見ていた。


セリアは、頭の中でセリアなりに分析している。


創夜がリンたちの元へと戻ると、リンが創夜にあの技を教えろとせがむが、創夜の技は創夜にしか出せない。見よう見まねで創夜は他人の技を真似し鍛練することで使いこなせるが、他人に技を教えることはできない。


イメージするだけでそのイメージした威力になるのだ。逆に言えば、イメージできない威力にはならない。


「こりゃあ、酒場でさらに情報収集するしかないな。」


創夜が雲の壁に打撃を連打したときに雲の上が見えたが山が25個分くらいの感覚で塔が区切られていたのが見えた。塔は山ほどの大きさで入り口がなく上から侵入するのは不可能だということがわかった。


酒場に戻り、創夜たちはテーブル席を陣取り、聞き込みをしようとしたとき、さっきはいなかった小さめの小柄なパツパツ頭のイケメンが目についた。


「私、エジスと申します。あなた方が塔について詳しい情報を求めていると船乗りたちから聞きました。もしよろしければご一緒してもよろしいですか?」


彼の言葉は、創夜が求めている核心に触れていた。


(コイツ……どうみてもモブキャラじゃないな)


創夜は、席を用意し話を聞くことにした。

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