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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

3度目は真の悪役令嬢がいい。

作者: ユキア


世界に裏切られた人間がいるとしたらどうだろう。私はゴミのように捨てられ、殺された。だから願う。3度目は、3度目こそは本当の悪役令嬢になって見せると心に誓う。

悪役令嬢として生まれた公爵家令嬢のアイリス・リリファは身に覚えのない罪によって処刑された。最初の生は王子暗殺の罪を擦り付けられた。アイリスには身に覚えなどなかった。だが、嵌められたのだ。犯人は誰か分かっていない。だが、嵌められたことだけはわかる。ギロチンに掛けられた。そして2度目は酷かった。敵国のスパイであると免罪を押し付けられた。そして、目を抉られて火あぶりにされた。3度目こそは3度目こそは復讐すると誓った。今度こそ悪役令嬢になって私をはめた人間を処刑する。そうちかったのだ。

アイリスは蔵書が重苦しく並ぶ禁忌の図書を持ち出すべく、王城の図書館へと足を運んでいた。図書館には禁忌の本を管理する区画があり、そこに忍び込んだのだ。アイリスが何故そんな危険なことをしたか。その理由は簡単である。禁忌の黒魔法を使うためであった。監視の監視員の目を盗んでの犯行。それは見事に成功した。彼女の手には禁忌の魔法書。彼女はそれをドレスの袖に隠すと図書館を出た。


「はぁ、はぁ。なんとか、もってこれましたわ。これで……」


黒魔法は人の命を扱う。彼女が真っ先に呪ったのは主人公エリーゼである。エリーゼは正真正銘の悪女だ。彼女は婚約者だった王子を奪った。憎い憎い相手である。全ての元凶であるとしか考えられなかった。アイリスはエリーゼを呪う為に禁忌の書から破滅の魔法陣を書く。彼女が話せなくなればいいと身代わり人形の喉を針でついた。その途端自らにも激痛が走った。


「ぐっあっ!?」


呪いの儀式は術者にも苦痛を強いる。呪いは成功した。次の日、エリーゼは声が出ないと騒いでいた。これが復讐の始まりである。


「必ず、私を陥れた人を見つけてみせますわ!」


アイリスは心にそう誓うのだった。

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