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「やめだやめ!これ以上は目立つ!マナは拡散するがすぐに消える訳じゃねえし、こんな部屋でやたらとマナがあるなんて後で男を連れ込んだとか言われかねねェ・・・いや状況は間違っちゃ居ないがよ、それにしちゃ色気がネェな色気が。」


 エンドも頷くと、旗を手の中に格納する。


「色気か、では脱げばいいのかな?」


「なっ、バカ野郎!お前の相棒が泣くし、俺も大型種だ、あまり思わせぶりな事をすると襲いかねんぞ・・・マジな話、大型種の男は少ねぇ、だが小さな男よりもデカイ奴の方を好む同族は多い。つっても個人の好みに過ぎんがな、別に余程変わった種族じゃなけりゃガキは出来るしよ。お前は『フラグマン』って言ったか?俺も手から旗を生やす奴なんて初めて見たぜ。マナを武器として使う奴もな。」


 不調が治ったのか、椅子に腰を掛けるとイースが傾けたボトルの酒をグラスで受け止め、また一気に煽った。


「カァ〜っ!ま、とりあえずは合格にしといてやる。テメェの命だ、テメェが好きな様に使え。だが安くは使うなよ?・・・登録証の発行は酒の礼でサービス残業にしてやるよ。いいな?イース。」


「ええ、私もマナを貰えて居ますしね、部屋にいるだけで補充されています。表現が難しいですが本当に良いマナですね、澱みがない、というのか、混ざっていないというか。」


 困惑する様に話すイースにタツキが驚く。


「お前にしちゃ抽象的なことを言うな?確かにマナが濃くて居心地はいいけどよ。」


「あーワタシは分かるヨ!ご主人のマナってウマーだよネ!」


「なるほど、美味しいという表現ですか。私共マギアンは食事が不要ですが、マナを食事と考えればその表現は正しいですね。他のマナと比べればエンド様のマナの方が望ましいです。」


 そういうもんかねぇ、と呟き酒を飲み続けるタツキに、イースはそういえば、と告げる。


「残業は別に構いませんが、壊れた天井の修繕はご自身のポケットマネーでお早めにお願いしますね。先程のやりとりではエンド様は悪くはありませんし、勿論組合の予算は使わせませんよ。」


「うげっ!おいおい、これも面接の仕事の一環じゃねぇか!」


「あら?勤務時間外だからといって酒を飲んでいて、挙句に暴れた方が何か言いましたか?」


 澄ました顔で言うイースに、タツキは情け無い表情となって空を仰ぎ、傷付いた天井を見た。


「・・・わーったよ!クソが!あー、酒が何本買えるんだよぉ」


 ぐったりとするタツキにエンドが近づき声をかける。


「すまないマスター、咄嗟のこととはいえ私のした事でもある。金銭は今持ち合わせていないが、マナなら提供できるぞ。補充しようか?」


「あー、そーだなぁ、じゃあ頼むわ。今度はゆっくりとな。」


 エンドはタツキに近づくと、手を左右の角のどちらに伸ばすか悩む。


「どっちでも大丈夫だぜ、頭蓋骨の中で根っこは繋がっているらしいしな。」


 小鬼族と角の本数は違うものの、どの種族の女性もマナを溜める器官は基本的に一つという説明にとエンドは納得し、ゆっくりとマナを流す。


「あーいいな、コレ。男の酌で酔いながら、マナも溜まっていくとか中々贅沢だ。」


 上機嫌なタツキであったが、その時天井の傷から埃や木片が時間差で落ちてきて、エンドの頭部のあたりまで漂う。


「・・・ぶえっくしょん!」

「あばばばばっ!!」


 力んだエンドがマナを強く流してしまいタツキが痙攣しながら机に突っ伏した。

 周期からの視線にエンドは肩をすくめて言う。


「どうやら、酔い潰れたらしい。」

「違うでしょ!」

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