北風と太陽
人と合わせるのは難しいですね
北風と太陽。
私は、北風と太陽と暮らしている。
では、何が、北風で、何が、太陽なのか。
それは、暑がりな人と、寒がりな人の事だ。
それも、どちらも極端すぎるのである。
まず、北風。
冬において、北風は、非常に元気である。
それは、外においてだが。
そんな北風は、冬においては、敵だ。
北風曰く。
「四℃もある。熱い」
何を言っているのか、分からない。
そんな北風とは、職場が同じである。
北風は、出勤して、北風専用の小型扇風機を回す。
これは、私には風が来ないので、幸いだ。
しかし、北風は、職場で暖房を使用しないのである。
勿論、お客様がいらっしゃる所は、別だ。
ちなみに、職場では、北風一人、一般的な人は四人だ。
だが、何故か、民主主義の日本において、北風の意見が通っているのである。
唯一、職場から提供される、ほっかいろが救いなのだ。
そして、太陽。
太陽の部屋は、ストーブで温かいを超え、熱い。
ずっと、温まっていたら、干からびてしまうぐらいだ。
そんな太陽は、電気毛布なる物まで使用している。
時々、熱でもあるのか、心配になってしまう。
そして、太陽は、夏は、非常に元気である。
「早く、朝は、三〇℃、昼間は、三五℃を超えないかな」
何を言っているのか、分からない。
だからかもしれないが、太陽は、冷房を使用しない。
さすがに、三五℃を超えると、使用しているみたいだが。
だから、太陽とは、一緒の部屋には、いられないのである。
そういう時は、北風が味方になる。
北風は、冷房がないと生きていけないらしい。
ある程度の時間、一緒の空間にいる事は、とても快適なのだ。
だが、 それも、ある程度の時間に限っての事だ。
寒くなり、冷房を止めてほしいが、北風は、汗をかいている。
冷房を止めてほしいとは、言えない。
そんな北風と太陽と、私は今日もすごしている。
北風と太陽。 彼等をそう呼ぶのならば、私は、コウモリなのかもしれない。