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2 – 私が生まれ変わった日

静寂が響き渡り、私たちは広大な空虚の中にいるように感じた。暗闇の中に輝きがあった。それは星だろうか?それとも銀河か?見分けがつかなかったが、無数に存在していた。その静けさは永遠の声によって破られた。


「なぜ答えないのか…私が神だと信じられないのか?それなら…この方が君には良いのだろうか?」


彼は右手だけを動かし、指を鳴らした。一瞬で、彼は子供から白髪の老人に変わり、白い肌と全身を覆う白い衣服をまとい、木の杖を持っていた。その姿に私は驚き、彼は再び口を開いた。


「人間というのは本当に面白いものだ…死んだ後でさえ、偏見や差別を捨てきれないなんて…」


彼は優越感を漂わせながら話した。私はショックを受け、問いかけた。


「俺…死んだのか?」


彼はほとんど即座に答えた。


「実を言うと…半分はそうだ。君は生と死の狭間にいたんだ。君が落ちるところには、本当に落下を和らげる車があるかもしれないし、君を重傷で済ませることもできる。しかし、それは私が許可すればの話だ。奇跡というものだ。」


私は黙って彼を見続けた。


「求めよ、さらば与えられん。探せ、さらば見出さなん。叩け、さらば開かれん。私は君にもう一度チャンスを与えようと思っている。それが君の望みであれば、奇跡は起こる。」


その存在を見つめていると、彼は今や赤毛で顔にそばかすがあり、太陽のような剣を持つ女性の姿に変わっていた。同じ悲しみが私を襲い、ためらわずに答えた。


「俺は戻りたくない、神様…」


彼は私を嫌悪するような表情で見つめ、私は続けた。


「母さんは俺のために精一杯やってくれたけど、俺は最低な息子だった。父さんは俺がまだ子供の頃に家族を捨てた。学校を辞めて、母さんを助けるために働き始めたが、働いていた市場では毎日屈辱を受けていた。友達が次々と成功していく中で、俺は社会のお荷物でしかなかった…」


その瞬間、神は指を鳴らそうと手を上げたが、私を観察するためにその動きを止めた。私はうつむきながら続けた。


「ゲームに溺れた。20歳から俺の人生はゲームをすることとただ存在するだけだった… でも…もしお願いできるなら… 本当に何かになれる世界に行きたい。俺をこうさせたすべての要因から解放される世界に!」


涙が溢れ落ちる中で、私は言葉を締めくくった。自分が嫌でたまらなかったが、神は今や南米出身の姿になり、微笑んで言った。


「それが君の選択ならば…君はこれから別の世界で、これらの束縛から解放されるチャンスを手に入れる。これが君の唯一のチャンスだ。無駄にするな。記憶を許可しよう、それを無駄にしないように。」


神は無数の星の中から一つを手に取り、手の動きでさらに多くの星がその場所に現れた。何かを言う前に彼は言った。


「この場所が君にとって完璧なのかもしれない。」


彼は私の目を見つめて言った。


「もう二度と会うことはないだろう…しっかりと生きるのだ、我が子よ。」


そう語る神は今や金の冠をかぶったライオンの姿になっていた。私は彼が指を鳴らす音を聞き、玉座の上の光が消えた。何も見えなくなり、一瞬で…私は古い教会の中央にある像の上に立っていた。


その場所は薄暗く、少し寒さを感じた。その教会はゴシックで陰鬱な雰囲気があり、弱いろうそくの光で照らされ、窓はなかった。私が立っていた像は3メートルほどあり、天使の姿をしていたが、頭が壊れてなくなっていた。像は中央にあり、古びた蜘蛛の巣だらけの説教台の前に立っていた。何が起こっているのか、私には全く理解できなかった。



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