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(6)俺らが来たのはやって来たのは夢の国?

草むらに隠れ様子を見ているとやがて騎馬隊がやって来た。


騎馬隊なんてお城のパレードでしか見たことない。


「それにしても騎馬って、古すぎねえか?何時代だよ」


『なんか見るからにやばい連中だぞ』


その集団はまるで西洋の騎士のような甲冑を纏っていた。


ああ、映画の撮影か何かかな。


が、そんな俺の考察は一瞬のうちに消え去った。


『勇輝!さらに新手が来るぞ!重装歩兵と思われる集団多数!!今度は反対側からこっちに向かってくるぞ!』


俺はVTWのカメラの映像を確認した。


どう見ても映画の撮影などではない。


とすれば、こいつらはガチのヤバいやつか、どこか別の世界へ飛ばされたかだ。


「なぁ、最初の集団が来たのはどの方向だ?」


『あの遠くに大きい山が見えるだろ?あの方角、つまり北西からだ』


VTWに内蔵されている方位測定器により方角はわかるらしい。


「少なからず人が来たということは何かしらあるはずだからそっちに行ってみよう」


とは言ったもののこの状況でノコノコ歩けば間違いなく奴らに捕まる。


俺たちはほふく前進で草むらの中を進んでいった。


バトロワゲームじゃ平気で何百メートルもほふくして進むけど実際やると結構きついねこれ。




30分ほど前進してひと休みをしていると空中のVTWが街のようなものを捉えた。


中央には西洋の城のような建物がある。


「なんだこりゃ?東京の夢の国か?」


正確には千葉の浦安だっけ?


そんなことはどうでもいい。


地上に接近してよくみてみると建っている家も中世の西洋の家にそっくりである。


「なんでまたこんな日本離れした街があるんだ?」


俺たちはその街に向かうことにした。


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「国王さま、ただいま先遣隊が戻りました」


「よし通せ」


甲冑を纏った騎士が広間に入ってくる。


「ご報告いたします。先日ロザンヌ平原に落ちた雷の付近を探索しましたところ、高さ6ラッドほどの鉄の像が発見されました」


ここ、レイセン王国の首都グラーデンは勇輝が飛ばされたロザンヌ平原の北西に位置する城砦都市だ。


レイセン王国は北側、西側、南側をロゾ帝国とその属国アルトワ皇国に、東側をハノーバー連合王国に囲まれる小国家である。


近年ハノーバー連合王国との関係が悪化し戦闘が多発、緊張が高まりつつあるレイセン王国は、魔法の研究を活発化させていた。


特に力を入れているのが召喚術で、勇者を招び戦力とすることに専ら力を注いでいる。


が、召喚されるのは動かない物体や、獣ばかり。


「また、像か。いい加減戦力として使える勇者を呼んでくれ」


国王はため息をつく。


レイセン王国の戦力は他国に比べると貧弱である。


しかし、一向に増強が進まず危機感がつのるばかりであった。


そしてその状況を突くかのように急報が飛び込んでくる。


「国王陛下!ハノーバー連合王国軍が国境を越え侵入!国境監視隊は壊滅!タリネ方面守備隊、交戦中!」


「なんだと!」


既に国境を越えられているとなると今から緊急徴兵をかけても間に合わない。


もっと早く防衛体制を構築すべきだった。


そんな後悔がレイセン国王の頭にのしかかる。


さらに追い討ちをかけるかの如く報告が入る。


「タリネ守備隊壊滅!防壁も陥落しました!」


「クッ…各部隊にタリネを奪回せよとの指示を出せ!敵に山脈を越えられたらまずいぞ!」


そしてレイセン国内の各部隊に対し指示が出されたのだが、それぞれがタイミングを合わせずに攻撃を行なったがために各個撃破されてしまった。


レイセン王国に滅亡の危機が刻一刻と迫っていった。

こんばんはくまくまです

拙い文章ですが読んでいただきありがとうございます

感想や評価、誤字脱字や文法誤りの指摘等いただけると今後の励みや参考になりますのでぜひお願いします

10月15日(金)の23時に次回投稿を予定しています

今後ともよろしくお願いします

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