(52)魔法陣はプログラム
4つ目と5つ目の試験項目はそれぞれ指定された魔法陣の生成だそうだ。
これはまぁ、要求されたものを魔法陣に書き込んでいくだけだから大した手間はない。
いかに少ない情報で効率よく書けるかが採点対象となるわけだ。
つまり、ごちゃごちゃした魔法陣ではなく最低限の要素だけが積まれた簡素な魔法陣を求められているわけだ。
その辺の作業はヴォイテクお得意である。
「ヴォイテク、よろしく」
「おい、お前それじゃあセンター試験で不正する奴と同じじゃねえか!」
はい、すいませんでした。
魔法陣の組み立てはプログラムを作るのに似ている。
何をどのように処理するのか、条件はなにか、など基本的にはその思考ができれば問題なさそうだ。
問題がありそうなのは…
今俺が教員休憩室、通称「地獄の謹慎部屋」に連行中ということだ。
先生は何も言わない。
ただ無言で校舎4階へと連れて行かれる。
しばらくすると教頭と校長が入ってきた。
「あのー、なんかやっちゃいましたかね」
一応尋ねておくと教頭が言った。
「うーんとだね。君が持っているそれは一体どこで手に入れたんだい?」
俺が持っているそれとはM24狙撃銃のことだ。
この世界においてチートすぎる武器であることは間違いない。
が、この程度の事で連行されるとは考えにくい。
なにか要因があるんだろうか。
「これですか?これは自分で生成したものですけど」
「自分で?そのような杖はこの国で使う者はおらぬぞ?」
「自分国籍はレイセンに置かれてますけど出身レイセンじゃないんで…」
そうです日本の…いや、地球の武器パクってきました。
「ふむ…」
教頭は少し考えて校長の方へ向く。
そして何やらコソコソ話したあと、校長が口を開いた。
「その杖は、東の魔王が使うと言われる火の杖じゃ」
なんだ東の魔王って。
西にいるってのは聞いたけど。
魔王っていっぱいいていいもんなのか?
「は、はぁ…?」
何言おうかな…?
「その東の魔王を知らないのでなんとも言えませんが、これは私の故郷で使われているものです。なにか使っちゃいけないみたいなのがあるんですか?」
「いや、特にはないんだが…」
結局の所問題はなかったようだが、東の魔王とやらの疑問が残る。
この世界に銃(のような何か)を使う輩がいるってのはちょっと無双しにくいじゃないか。
「ヴォイテク、どうすんよ」
「もう決めてんだろ?お前の考えに同じだよ」
話がはやいコイツは。
魔法の習得と同時に俺たちは東の魔王の調査をすることにした。
こんばんは
ひぐまです
投稿遅くなりました
次回は2月6日(日)の23時に投稿予定です




