(49)大喜利魔法訓練
2つ目の試験項目は防御魔法だ。
敵の魔導弾や弓矢、投石などの遠隔攻撃、または斬撃や殴打などの近接攻撃に耐えうる防御陣をしっかり張れるかがポイントだ。
試験では低威力の魔導弾を防御陣で受け、貫通しなければクリアだ。
ちょっと危ないような気もするけどまぁあれだ、野球の捕球練習みたいなもんだと思えばいい。
それにきちんと防御陣の展開ができれば初級防御術でも貫通は防げるらしい。
のだが…
「練習の前に一度誰かにやってもらうか…よし、じゃあモンド!受けてみろ!」
先生はモンドを指名した。
「え、?お、お、俺は別にできるんで大丈夫っす。もうプロ…いや、ハッカーなんで」
「上手いからこそ、みんなのお手本になってやってくれよ」
待ったこの流れ俺知ってるわ。
栃木県の高校の原付教習じゃないんだから。
「よし!いくぞモンド!」
魔導弾を撃つのは先生だ。
それを30mほど離れた場所で防御する。
ポン!という軽い音がして魔導弾がモンドへと向かった。
直ちにヴォイテクが魔導弾の分析にかかる。
おそらく風系統の魔導弾と見た。
この世界のホントのハッカーは俺だよ、多分。
一方モンドは防御陣を展開しそれを防ぎ…
「ぎゃああああああ!」
防御陣は見事に貫通された。
そんな威力高くないと思うんだけどそれ。
「何やってんだよモンド。この超一流魔導士のランスが手本を見せてやろう!」
今度は盛大なフラグを立ててランスが挑戦するらしい。
ポン!
先程と同じく先生の杖から魔導弾が発射された。
威力はさっきとほぼ同じくらい。
速度についてはやや速めと言ったところか。
まぁ普通に防御陣を展開していれば貫通は防げるだろ…
「さあ来い!wingardium…ぎゃああああああああああああ!」
なるほど貫通はしなかった。
だけどランスはなぜか後ろにめちゃくちゃ吹っ飛んだ。
どうしてそうなった(笑)。
先生は一応こうなった原因を教えてくれた。
「えー、彼らがなぜ失敗したのか説明しよう」
どう考えてもコイツらがバカだからだろ。
いつもこんな調子なのかコイツら。
「まずモンド。モンドは、えーまず展開した魔法陣が違う。なかなか惜しかったぞ、モンドが展開したのは光学魔法だな。これは暗い時に周囲を照らすための魔法だ」
惜しいも何も論外じゃねえか。
「そしてランス!ランスはたしかに防御陣を展開した。だが、そん時に違う魔法の詠唱を行なってしまった。君が唱えていたのは浮遊魔法だ」
そりゃ飛ぶだろバカ。
コイツら多分普段から先生のいい実験台にされてんだきっと。
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