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(38)友達できた

その日はまず寮に行って生徒と顔合わせするように言われた。


レイセン魔法魔術学校の生徒寮も俺の通った学校と同じく坂の下にあった。


ほんと誰だよ転生したの。


中央に四角い棟があり、食堂などがある。


中央棟の左右にはには丸い4階建の棟があり、そこが寝室となっていた。


前から向かって左が一般生の寮で、右側が貴族の寮だ。


「なんだ?貴族と平民で分けられてんのか?いかにも中世って感じだな」


「ああ、そうだな」


理系の俺にはあまり縁がないけど世界史でそんな事やった気がする。


俺は入寮するのは一般生の寮にした。


貴族の中で生活するのは俺には馴染めないし、そもそも俺だってこないだまではただの高校生だったからだ。


受付で簡単に手続きを済ませると部屋に案内された。




荷物をまとめて俺は4階まで上がった。


408号室の前で立ち止まる。


「ここが貴方の部屋よ。男爵様の息子さんには小さいかも知れないけど大丈夫かしら?」


寮のおばさんは気を使ってそう言ってくれたのだが、別に俺は気にしない。


「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。これからどうぞ宜しくお願いします」


おばさんは多少戸惑っていたが、こちらこそと言うと軽くお辞儀をして階段を降りていった。


部屋に入ると男子生徒が2人でカードゲームをして遊んでいた。


1人は金髪でチャラそうな背が高く、もう1人は茶髪のちょっとワルな感じだ。


金髪の方が先に話し出した。


「おっ!さっき話は聞いたぜ。あんたが転入してきた男爵様だろ?俺は6年生のランスだ」


「俺は同じく6年のモンド。よろしくな」


どうやら一緒に寝起きをするのは同級生のようだ。


しかも気さくな雰囲気なので少し安心する。


「ああ、よろしく。俺は旅野勇輝だ。こっちが熊人形のヴォイテク」


「よろしく頼む」


俺は自分のベッドに荷物を置いた。


部屋着に着替えて荷物の整理を終え、することがなくなると何をやればいいか分からなくなって困った。


とりあえず寮の中でも回って施設の把握をしようと思った時、ランドに声を掛けられた。


「男爵様さあ、グラフってやったことあるか?よかったら一緒にやらないか?」


「グラフ?」


「これだよこれ。飯の時間までちょっと時間があるからよ。一緒に遊ぼうぜ」


グラフとは、日本でいうトランプのようなものらしい。


4大属性の火、水、土、風に13までの数字がそれぞれついていた。


「大貴族をやろうと思うんだがルールはわかるか?」


「日本で言う大富豪みたいなものかな?それなら大体分かると思う」


一応確認を取ったが同じものと見て良さそうだ。


「じゃあ早速やろうぜ」




どうでもいいのだが俺は小学生の頃からやたらと大富豪が強かった。


それは異世界でも例外ではなく、5回やって全て勝ってしまった。


「男爵様、強いんだな」


「さっすが貴族ってところか」


そりゃ関係ないと思うけど。


「大富豪…じゃなかった大貴族は昔から強いもんでね。それより男爵様ってのはよしてくれよ…」


俺は元はただの高校生、貴族扱いはやはり馴染めない。


「こいつのことはバロンと呼べばいいさ」


「おい、ヴォイテク(熊人形)。何を言って…」


「バロン?なんか良さそうな呼び方だな」


「じゃあそう呼ぶことにするわ」


バロンというのは男爵の英語だ。


この世界に英語なんてありやしないから別に問題はない。


だが、それでは男爵様となんら代わりはないのだ。


「バロンも男爵も同じじゃねえかよ。旅野か勇輝でいいじゃん」


「いいんだよ別に。外国人にとっては日本語の発音って難しいらしいぜ?英語のBalonなら発音しやすいだろ」


「そうなのか?ならまあ…」


とりあえず納得した。


俺たちはその後もご飯の時間になるまでずっと大貴族をやって談笑した。


友達っていいね。

こんばんは

ひぐまです

いつもお読み下さりありがとうございます

次回は1月6日(木)の23時に投稿予定です

拙い作品ですが今後もよろしくお願いします

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