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(26)では諸君、サラダバー!あ、間違えた。さらばだー!

「そんな落ち込まないでよ…」


夜の王城のベランダにあるベンチに寝転がっていると不意に声をかけられた。


「帰る望みが絶たれて元気でいる方が不思議だと思うけど…」


「そうだよね…」


そう言って横に腰掛けたのはミューリーだ。


先の戦闘以降なにかと彼女には世話になっている。


今こうして王城内でひっくり返っていられるのも彼女(と王女様)のおかげだ。


「これからどうするの?」


「…この国に、超級魔法使える奴はいないんだよな?」


「この国どころか、この世界にいるかどうかも分からない…」


え、嘘。


となると、こういう感じの話でよくあるのが…


「そう…か…。なら、俺が使えるようになるしかない…!」


という事である。


俺は体を起こした。


吹き抜けていく風と月の光がちょうどいいムードを醸し出している。


うん、75点かな。


「ねえ、超級魔法はどうやって習得するんだい?」


「えっと…いくつかの大迷宮をクリアしていくつかの神級魔法を会得すれば習得できるって聞いたことが…でも最近は大迷宮すらクリアしたって話も聞かないし、魔力でゴリ押すだけじゃ無理だとおもうよ」


あ、これもそういう感じのテンプレですか。


「うーん、やはり修行に出るか」


「しゅぎょう?」


「うん、己を磨く旅に出ようかなって。いろんなダンジョンや迷宮をクリアして超級魔法を手に入れて、日本に帰る」


「じゃあ、レイセンから出ていくの?」


「多分ね」


その時俺は気付いた。


ミューリーの目が少し寂しそうにしている。


あ〜いやさすがに勘違いか。


「えっと…どうしたの?」


一応聞いとくか。


「い、いやなんでも?!別に寂しいとか思ってないからね!?もっと一緒にいたいとか少しも思ってないから!」


俺なんかしましたっけ。


「そ、そう…?」


少しの間沈黙が流れる。




「それじゃあ、ぼちぼち行こうかな」


「え?」


困惑するミューリーを放置して俺は椅子を立つ。


「ちょっと!まさか今から行く気?」


「ああ。世話になったな」


俺はセロー250を取り出すとそれに乗ってエンジンをかけた。


忘れずにヴォイテクをバイクに乗っける。


「俺には夜出かける方が似合ってるさ。またどっかで会ったらそん時はよろしくな」


そう言い残すと俺はクラッチを繋いでバイクを発進させた。


「あ!ちょっと待って…」


俺はベランダから庭に抜けて門の前にでるとそのまま王城を出た。


「もう…やると決めたらすぐにどっか行っちゃうんだから…。バカ…」


ミューリーがそう呟いたのを聞いた人間は1人もいない。


こんばんは

ひぐまです

用事のため更新遅くなりました

次回は12月4日(土)の23時投稿予定です

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