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(19)ロザンヌ総合火力演習

新月の闇夜に紛れてひっそりと要塞に進撃した。


が、赤外線カメラによりその動きは全て勇輝に把握されていた。


ヴォイテクによる制御の攻撃は正確に目標を撃破していく。


「一体どこから攻撃が!?」


「こちらは何も見えないのに!?敵は神の目でも持っているのか!?」


まぁ神の目と言えば神の目ですがな。


周囲が全く見えないということも影響し、右往左往する兵士たち。


極度の混乱状態から、ついには目の前にいる味方を敵と誤認して斬り合いも一部で発生。


勇輝が戦況の確認のために照明弾を打ち上げるとその惨状ははっきりの皆の目に映った。


結局ハノーバー軍は何も出来ず陣地に戻るほかなかった。


圧倒的な技術の差はもはや数では埋まらない。


死傷者12000人。


翌朝、王城に報告へ向かったミューリーが戻ってきた。


「はへ?ええええええ?!」


彼女はロザンヌ平原に広がるおびただしい死体の数に思わず顔を覆う。


既にこの平原には6万を超える死体が転がっており、地面は血に染まっていた。


「一体何があったんですかぁ!?ちょっとユウキさん!?」


肩を掴んで激しく揺さぶる彼女を横目に勇輝は敵陣を見て言った。


もちろん目のやり場に困ってるのもある。


「あれ?こんだけ被害出しといてまだ騎馬隊が何か用意していますよ?」


「ちょ、話逸らさないでください!」


「もうひと暴れしてやるか」


俺たちはミューリーを無視して16式機動戦闘車に搭乗する。


「ミューリーさん、悪いけど見張りよろしく!」


俺はハッチから顔を出して言った。


もちろん操縦はヴォイテクだ。


「はえ?」


あんぐり口を開けて突っ立つミューリーを置いて機動戦闘車は駆け出した。




「まずは陣地をぶっ叩くぞ!」


ヴォイテクは車の進行方向を敵陣と平行にした。


ハッチから操作して砲塔を90度回す。


ヴォイテクの精密な射撃。


ライフル砲が火炎の花を咲かせて咆える。


発射された砲弾は狂うことなく敵の天幕に命中する。


何が起きたのか確認しようと敵兵が次々と各所から出てくるのが見て取れた。


大きな音を上げ爆走しながら射撃をする機動戦闘車に最初は戸惑っていた騎馬隊が我に返ったように突っ込んでくる。


用意していただけあって動きは早い。


が、機動戦闘車のスピードは最大100km/hを出すことができる。


騎馬隊はどんどん引き離された。


スピードで届かぬことを察したのか、何人かは槍を投げてくる。


車体がいくら装甲で覆われているとはいえ、ハッチから体を外に乗り出す勇輝に当たれば機動戦闘車の意味は失われる。


だがその槍が車体に届くことなどはなかった。


その車の圧倒的スピードには追いつけず、地面に突き刺さる槍。


俺は車載機銃を構えて反撃に転じる。


飛んでいくオレンジ色の火箭は正に技術の差だ。




あまりに一方的な戦闘にレイセン討伐軍司令のロックは言葉を漏らす。


「そんな馬鹿な…レイセンの主力を完膚なきまで叩き潰した我々がたったあれ1人に翻弄され負けただと…?」


その目は大きく見開かれ、歯を食いしばっていた。


「ありえん…認めん…我々の敗北など…絶対に認めん!」


ロックが手を振りかざすと火球が現れた。


俺たちの知識が唯一この世界で劣るもの、魔法。


ロックはその最後の一手に全てを込めた。


そしてそれは機動戦闘車に向かって飛んでいく。


あ、これヤバイわ…。


火球は見る見るこちらに迫ってきた。


こんばんは

ひぐまです

次回は11月11日(木)の23時に投稿予定です

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