表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

無敵の人 ※追記

作者: イズミセン

 鈍痛、頭が重い、意識が朦朧とする。

 気になってインターネット検索してみたところ、症状としては過換気症候群のそれと酷似しているみたい。

 しかしこれはおかしな話だ。

 私は精神的に非常に安定している自覚があり、いや、まあ、多少情動に任せてみるようなところもあるのだが――こんな文章書いちゃってるしね?――、それにしたってその裏で冷静に自己認識しているわけで、思わず物を投げつけるにしたって割れ物を投げるのは躊躇うのであるし、また特に敵意を向けられたわけでもない他人に対しては危害を加えようと思いもせず、体が思うように制御できなくなってふらついてしまって倒れこむ先にはたと飼い犬の姿を認めては無理やり倒れこむ方向を変えるくらいのことはできる。

 あまりにも不自然な症状、体の違和感。

 これはただの過換気症候群などでは決してないとの確信がある。

 なんらかの外的要因によるものだろう。

 自分の精神状態を内省してよくモニタリングできている私だから、身体症状と精神状態とのあまりの乖離という違和感がそう教えている。

 そして、きっと、何者かによる攻撃だ。

 おそらく、ガスか光線か、あるいは単に液体酸素でも散布されているのかもしれないし、霧状に薬物を散布されているのかもしれないけど、もしかしたらヒアリ由来とかのアナフィラキシー反応誘発液体だったりするかも分かんないけど、くそう生憎と化学も生物学も小学生レベルの知識すらないからなあ、くやしいけど特定できない、しかしおおよそこのような何らかの外的要因によるものだろう。

 一体、これは何者の犯行なのか、誰に敵意を向けられている?

 それもはっきりとしないな。

 うん、こんなこと書いて晒していいんだろうかと思わなくもないけれど、まあ時勢的におっけーかもしれないなと無責任でもあるわけだが、いやはや配慮に欠けるかね?


 困った、困った、これじゃまともに生活していける気がしない。

 私としては多少アルバイトなどしつつ社会人学生でも気取って勉強していきキャリアアップ転職を目論んでいたところなのだが、こんな悪質な個人攻撃に遭っては道を断たれたに等しい。

 ああ、そうだ、地元で悪い噂を流されてもいる、自宅を監視されているんだろうか、あまりにもプライベートな内容で決して他人が知り得ないようなことも話されているようで、地元住民からは露骨な悪意と軽蔑の感情が向けられる、近所で怒鳴るおじさんはじめ、デパートの販売員のおばさんからも学校帰りの高校生からも入院先の介護士からも、悪感情とひどければ罵詈雑言。

 社会的な暴力、集団ストーカー、そのターゲットにされているんじゃないだろうか。

 それも相まって、私は社会復帰を投げ出した、もはや不可能である。

 かくなるうえは徹底抗戦である、すなわち、断固とした非服従だ。

 おそらく、地域社会的には、「多少強引だがしかし処方すべき薬を処方しただけのことだ」、「単純肉体労働に従事させておけばいい」、「余計なこと考える頭はいらない、薬で馬鹿にしてやろう」、「(マッチポンプで障碍者に仕立て上げておいてから)障碍者を雇ってあげるだなんてこんなに親切な国or企業なんて世界中どこにもないのに!」、「社会秩序のために」、「あいつはくそ野郎だからなにをしたっていいんだ、これはしつけ、正義執行」、「禊ぎだろ」、「身分をわきまえろ」……そんなつもりじゃあないかな。

 これがディストピアでなくてなんだ、弾圧でなくてなんだ、あまりにも横暴だろうに。

 だから、もう言葉は通用しないから、私も暴力に訴えることとする。

 悪魔には悪魔を。

 私は、俺は、絶対に労役につかない、万引きで糧を得ていく、21世紀日本における一風馬鹿げた狩猟採取民になってやる。

 くそう、亡命したかったなあ、才能を活かして、あるいはそうでなくても素直に心から、働いて、社会参画していきたかった、まともな生活したかった。

 日本人って心なさすぎでしょうよ、一概に言えんけど。

 もう、こんな、加害によって健康状態を著しく失って障害が残るような状態では、こんなでは福祉に頼って社会のお荷物だろうに、いやそこに付け込むようなつもりの日本社会だろうか地域社会だろうかには一切貢献してやるつもりはないんだけれども、むしろマイナスを与えてやりたいくらいだけれども、ともあれもう外国に行ってはご迷惑になってしまうだろうな、残念。


 私は、もはや道を外れる所存だ。

 しょうがないよね、弾かれたんだから。

 最低の気分だ。

 これが誰かにとっての警告にでもなればいいだろうか、ひょっとすると悪意ある誰かにとっての物笑いの種である、いや、腸煮えくり返って健康状態を悪くすればいい、ふふん、まあ、言いたいこと言ったった。

 いずれにせよ、さようなら日本社会、地域社会、最低の国、つまんねー文明だったよ、その限りでもないけどまあ概ね、政権からしてそうだもんなあ、やーってらんねっ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ