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花火職人の父と僕。

作者: 七瀬



もうそろそろ、、、僕たちの仕事がみんなを元気にするよ。

僕のお父さんは、【花火職人】なんだ!


僕もお父さんの仕事の手伝いをする為に一生懸命に教わっているんだ!



花火職人の仕事はね、、、?

夏以外の季節に花火をコツコツ1つずつ丁寧に作っているんだよ!


火薬の量や飛ばした時にどんな風に見えるのか、、、?

職人がそんな事を考えながら1つ1つ作られている、、、。


まさに、、、!?

花火職人の魂が込められた1発を丁寧に愛情も込めて作っている。



僕のお父さんはこの花火職人のお頭だ!

いつか、、、僕もお父さんの後を受け継ぎたいと思っているのだが、、、!?


その事はまだ、お父さんに言っていない!

頑固おやじだし、僕みたいなひよっこがそんな事言ったら、、、?

そうとう、お父さんに怒られると思う、、、。



そんな事を言ったら、、、?

僕は花火を作る時は、、、お父さんによく怒られる!


『誠司これ? お前が作ったのか、、、?』

『...ははい! お頭!』

『バカもーーーーーーん!!!』

『スミマセン! お頭、』

『玉の貼りが悪いんだよ! ...しかし火薬の量はちゃんと出来ている!』

『...あ.ありがとうございますお頭、』

『あぁ、まあ、玉の貼り以外はよくできてるよ!』

『はい!』

『お前は、俺なんかよりセンスがあるんだ! 俺よりお前の方がこの仕事に

向いているのかもな~!』

『...お頭、何言ってるんですか? まだまだ僕は教えてもらわないと分から

ない事ばかりだし! もっと教えてくれよ親父! ...いやお頭、』

『あぁ~そうだな! まだまだお前に教えたい事がたくさんある!』

『ははい!』



...たまに、お父さんは弱気になる時がある!


ひょっとしたら、、、?

花火職人を【引退】するとか考えていなければいいのだが、、、!?




まぁ、その話は終わりにして、、、。

とうとう、花火大会の日が近づいて来た!


雨が降らなければいいのだけど、、、?

せっかく、長い時間をかけて作り上げてきた花火たちをみんなの目の前で

お披露目する日がやって来たんだ!


それに今は、、、。


全部、パソコン入力にしておけば、勝手に花火たちが飛び出してきて

打ち上がり、花火がキレイに華が咲くんだよな~



そしていよいよ明日が花火大会の日になって、、、。

急にお父さんが僕に大切な話があると言い出した、、、!


『...大切な話って、親父なんなんだよ、、、?』

『誠司に来年から、俺の代わりに花火職人のお頭になってもらおうと思う!

どうだ、引き受けてくれるか、、、?』

『ど.どうして、、、!?』

『俺も、もういい歳だ! この辺が退き際かと思う...。』

『うーん、本気なんだね!』

『あぁ、』

『わかった! ただ条件がある! 花火職人の仕事は辞めないでくれ!

まだまだ、教えてもらわないと分からない事だらけだし! 僕はまだ、

親父を超えられないよ!』

『......あぁ、わかった!』

『ありがとう!』



花火大会の日。


この日は、物凄くキレイな夜空でキレイな打ち上げ花火をたくさんの人たちに

見せる事が出来た!


大勢の人たちの中からこんな声が聞こえる。


『たまや~』とあちこちで聞こえた。



今年の夏も、最高の花火を打ち上げられた。

夏はこうでなくっちゃな~!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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