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ブラッディソード・エクレア  作者: 渋谷かな
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「血を吸わせろ! アダイブ!」

「シュー! おまえを殺して、その剣は俺がもらうぞ!」

シューとアダイブの激しい剣と剣のぶつかり合いである。

「エクレアさんは誰にも渡さない!」

「俺に勝てると思うなよ!」

男と男の意地の張り合いである。どちらも天使と冥界の力を手に入れ、実力は互角になっていた。

「なぜだ!? 信じられん!? 人間が神が創造した俺と互角だなんて!?」

アダイブは、シューが自分と同等に戦っていることに少しの違和感を感じ動揺している。

「おまえみたいにじぶんのことを偉いと思っている様な奴に負ける気はない!」

シューも手応えを感じていた。奈落に落とされた時は、まったくアダイブ・シエルに手も足も出なかったが、冥王ハーデースだけでなく、奈落神タルタロスの血も吸い、アダイブ・シエルのペルセポネーとヘカテーの血とも互角以上に戦っている。

「なんだと!?」

「おまえみたいに他人の血を強引に略奪して強くなっていくような奴が、天使なものか! 天使はな! 天使は人々を幸せにするためにいるんだ! おまえは天使なんかじゃない!」

シューは命を落として自分を助けてくれた天使エクレアのことを思い、天使像を描く。アダイブ・シエルは弱者を助けずに、自分勝手なので天使とは認められなかった。

「クウウウウ・・・。」

なぜかアダイブ・シエルは言い返せなかった。アダイブ・シエル自身も自分に起こっている違和感を感じていた。

「これは何だ!? まさか!? 俺が恐怖を感じているのか!? そんなバカな!? これがハーデースの言っていた人間の心だとでも言うのか!? 俺は神が創りし白い天使なのだぞ!? あり得ない!? 俺に人の心が芽生えるなど!? こんなことが起こるなんて!?」

「アダイブ?」

シューもアダイブ・シエルの異変に気づいた。アダイブ・シエルが人間のように悩み、もがき、苦しんでいるのだ。

「シュー!」

そこに場が悪く、ミハイルとサリエルがやって来た。

「ミハイル!? サリエル!?」

シューも二人の黒い天使の登場に驚く。

「久しぶり、うっかりウリエルこと、黒い天使のサリエルだ。」

「キャハハハハ! このミハイルが来たからには、アダイブなど簡単に倒してくれるわ!」

「二人は何しに来たんですか・・・。」

元気で陽気なサリエルとミハイルの登場に呆れるシュー。

「フフフッ。」

その時、アダイブ・シエルが笑った。

「そうだ。人間とは俺一人にでも仲間を呼び3人がかりで戦いを挑んでくるような卑怯者だ。俺は神の創りし天使として、堂々とおまえたちを墓場に送ってやろう。」

アダイブ・シエルは少しの間ができたことで自我を取り戻した。

「いでよ! アダイブたち!」

そして新たなアダイブを生み出すのであった。


つづく。

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