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第24話(マッハサイド):合流、そして新たなる情報

人物紹介にカラ・カラグを設定画(作:うっしー氏)付きで追加。

 風の精霊がどうのこうのと言われても、そのファンタジー方面の話に疎いジェイノリーには良く分からない。

 だけど何か厄介事が来そうだとカラが言うので、ジェイノリーは彼とその部下2人とレゼーテに続いて城の外へと出る事になった。

 すでに空が明るくなって来ているので、時刻はそろそろ朝になりそうな時間の明け方と言った所であろうか。

 こっちでも時計がしっかり動いていれば正確な時間の判断が出来るんだけど、と思いながらジェイノリーはカラに話しかける。

「何かが来るんですか?」

「……ああ、その可能性が高いな」

 じっと空を見上げつつそう言うカラに対して、もしかしたら淳が来るのかも? とジェイノリーは不安と期待が入り混じった気持ちで同じく空を見上げる。


 その視線の先、空の彼方から夜明けの闇に交じりながら1つの影が見えて来た。

 バサッバサッとはばたく様子も見える事から、ジェイノリー以外の3人はドラゴンだとすぐに分かる。

「下がれ、ありゃ―ドラゴンだ!!」

 グードリンが腰のロングソードに手をかけ、カインが身構えて魔術の準備をする。

 しかし、カラだけは対応が違った。

「……待て、あの竜からは敵意を感じない」

「えっ? だとするとあの竜はどう言うつもりでこちらに向かってるんですの?」

 レゼーテがそう問いかけてみるが、それはそのドラゴンが接近して来た事である事に気が付いたジェイノリーが声を上げた事が回答になった。

「……あ、あれってまさか……シュヴィリス!?」


 知り合いのドラゴンだと確信したジェイノリーは、あいつは敵じゃ無いとグードリンとカインに対して忠告する。

 その忠告するジェイノリーのすぐ近くで、風と砂埃を巻き上げながらシュヴィリスが着陸する。

 そしてその背中から1人の男が降りて来た。

「ジェイノリー……だよなっ!?」

「あ、明か!?」

 一体どうしてここに……と再会を懐かしむ間も無く、グードリンとカインが割って入って来た。

「取り込み中悪いが、どうやら知り合いみてぇだから城の中で話そうぜ?」

「また色々と話を聞かせて貰わなければならない様だ。私達と一緒に来て貰おう」

 それを聞いて、黙っていたドラゴンのシュヴィリスが口でクイクイとジェイノリーのスーツのジャケットの裾を上手く引っ張る。

「どうした?」

『僕、この大きさじゃ城に入れないよ』

「あ、そうか」

 それならばとシュヴィリスの首から鎖でぶら下がっているビンを1つ外して、それを口を開いて待っているシュヴィリスのその口の中にジェイノリーは投げ込んでやる。

 その瞬間シュヴィリスの身体が眩く光り出し、シルエットが人間のものに変化した。

『これで僕も同行出来るよ。これも説明しなきゃダメかな?』

「……そ、そうですわ。きちんと説明して貰いますわよ!」

 レゼーテにそう言われたシュヴィリスも引き連れて、異世界人への2回目の事情聴取が城の中で行われる事になった。


「と言う訳で、俺もシュヴィリスもそれからジェイノリーもこの世界にやって来たんだ」

 この世界の事やこの国の事、そしてジェイノリーが来てからの経緯や明達の経緯をそれぞれできちんと話し合い、最後にRPGの事情に1番詳しい明が話を纏める。

 そして疑問に思った事を明が口に出してみた。

「そう言えば、さっき雪山って言ってませんでしたっけ?」

 明がカラに対して聞いてみると、そのカラは1つ頷いて質問に答える。

「ああ。リースレイン山脈を越えて来たなら分かるかも知れんが、雪が舞っている地帯が無かったか?」

「うーん、あった様な無かった様な……」

 ここまでほぼ一直線のルートでシュヴィリスと一緒に飛んで来た明は、そこを通ったかどうかの記憶も怪しい。

 それでも頑張って思い出してみると、そう言えば少し寒かった記憶に辿り着いた。

「あー……何か寒いなーって思った場所はありましたね。低空飛行だと色々面倒な事も多そうなんで、シュヴィリスには高く飛んで貰ったんです」


 な? とシュヴィリスに問いかければ『うん』と人間の姿のシュヴィリスも頷く。

『雪山地帯だったら僕が飛んで来た山にあったよ。暗くて何があるのかまでは良く分からなかったけどね。あいにく僕は夜目が利くドラゴンじゃないからさぁ。でも、精霊が騒いでるとか言ってたけどそこに何かあるのかな? どっちかって言えば、人間じゃ無いあんた達の方が分かるんじゃ無いの?』

 真顔でそう聞くシュヴィリスに対して、カラはグードリンとカインに紙とペンを持って来る様に頼む。

 しかしそこは文官気質のカイン。

 サッと懐から紙とペンを取り出してカラに手渡した。

「風の精霊が言うには、雪山で1つの大きな異物が発見されたそうだ。見た事の無い形に見た事の無い金属の集合体。恐らくその籠手やそちらの文献と同じ類の物かも知れぬが断定は出来ないな」

「大きな異物で金属の集合体……うーん」

 色々思い当たる節があり過ぎて何とも言えないが、とにかく次の場所に向かうヒントは得られた様だ。

 だけど、カラの話にはどうやらまだ続きがあった。

「後、ドゼウス帝国に黒竜の塔と言う場所があるのだがそこからも違和感を覚えた。行ってみると良い」

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