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1分で読める短編シリーズ

黒猫が通りすぎると

作者: 優木貴宏

「あっ」


声を出したときには既に目の前を通りすぎていった。


真っ黒な毛並みをした猫だ。


黒猫が通りすぎると不吉なことが起きるという迷信があるので私は少し落ち込む。


占いを信じている私はこういう迷信もひどく気にするタイプなのだ。


家に帰る途中なのに帰るのが億劫になってしまった。


こんな時は気分を変えて寄り道でもして帰ろうと思い近くの公園によってみる。


そこには先程の黒猫がのんびりとくつろいでいた。


何気なくその黒猫を見ていると急に走りだし誰かのもとへ向かっていった。


その人は黒猫に優しい顔を向けて撫でる。


撫でられている黒猫が急にこちらに向かってきた。


黒猫を追いかけてきた彼との出会いだった。


黒猫が目の前を通りすぎると不幸が訪れるなんて迷信はやはり迷信でしかないのだ。


なぜなら、私にとって黒猫は大切な人との出会いのきっかけを与えてくれたのだから。

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