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実は成功するまで10個無駄になってます
「ねえ、おいしい?」
「うん、おいしい。」
「作るのに三時間かかったんだよ」
「卵焼きなのに?」
「ほ、ほら、私料理下手だからさ。」
「確かに、砂糖と塩間違えてる。」
「えっ、うそ。」
「ほらアミ、あーん。」
「…しょっぱ!」
「なにも泣くほどではないでしょ。」
「フミ、無理して食べてたの!?気を使わなくていいのに!」
「気遣ってなんかないよ?」
「でも、これ…つくった私でも二口目は体が拒む味。」
「おいしいのに。」
ぱくっ。
「塩分過剰摂取になっちゃうよ!?ほら、無理しないでその辺で…。」
「私は、アミが作った料理ならなんでもおいしいの。どんな高級料理よりもアミの卵焼きが食べたい。」
「フ、フミ。それってどういう…。」
「だからはい、あーん。」
「いや、ちょっと、ぎゃーーー!!」
(…鈍感なんだから、バカ。)