異世界での初仕事!
組合専用酒造所【クラウドバーゲン】、酒の消費が激しい冒険者組合専用の酒造所であり、なんといっても一つの町並みの大きさがある、俺達は前回スライムを仲間にしてから馬車を勧め、遂に目的地にたどり着いた、街の中にはむさくるしい男が酒樽を運んでいる。村には木造の建物が目立ち、その建物のほぼ全てが酒造所であるというのだから驚きだ
街に入って少し進むとすぐさまバンダナを巻いた男に声を掛けられた、男の背丈は大きく、まるでプロレスラーのようであった
「そこの白い髪の毛のお兄さん!、あんさん組合の方だろ?、ビールのほうはもう用意が終わっているから持っていてくれ!」
そう言われて指を刺された方向に進むとそこには大きな蔵があり、兵士が扉の前に立っていた、蔵は石造りであり非常に大きい、流石は異世界という感じで趣があった
「証明書見せて」
兵士にそう言われて証明書を見せると兵士は扉を開けた、扉が開くとひんやりとした風がこちらに吹いてくる、中には酒樽が6つほど並んでおり、全て今回持っていくものらしい
「じゃあ積みこむか」
しかし酒樽は大きく、かなり重かった、よくよく考えればこれはかなりの重労働である、こんなの女の子のエミリには余計にキツイことであろうとエミリの方を向いた、すると、、、彼女は樽を片手に持ってさらに一つを足で斜めにして転がしながらケンケン状態で馬車まで運んでいる
「すげぇ!!!」
思わず声を上げてしまった、さ、流石はこの世界の住民、この険しい世界を生きていく上では必須の能力なのであろう、現代日本の平和な生活をしていた俺が情けない、、、
「凄いですねあれは、、、」
俺が呆然と眺めていると兵士が苦笑いをして俺にそう言ってきた、あれはこの世界の中でも普通では無いらしい
「あと2つだから、銑次持ってきて!」
「わ、、、わかった」
そう言って樽を持ち上げようとすると、かなり重く持ち上げることは難しかった、渋々斜めにして転がそうと思うと、俺の背中のマント状のスライムが大きな手のような形になって樽を持ち上げた、しかも俺が立ち上がれないことを想定してか細い足のようなものまで作って俺の代わりに歩いてくれた、俺は宙に浮いた状態でただ傍線としている
「凄いですね、それは魔具ですか?」
兵士が訪ねてきた、しかしここで『いいえ!スライムです』と答えられるわけでもないので聞こえないふりをした
「凄いね!!!、仲間にしてよかったね!」
何かやらエミリが少し楽しそうだ、まあスライムが思っていた以上に機転が利いて役に立つということは分かった
「ああ、凄いな、うん、次から力仕事はスライムとお前に任せるよ」
そう言って馬車に乗り込んだ、帰ったらスライムに葡萄酒でも奢ろう、、、
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帰りの道中、行くときは低級魔物が沢山いたのだが、今ではこちらを見るや蜘蛛の子を散らしたように逃げで行く、理由は一目瞭然スライムだ、よくゲームなどでレベルが高いと雑魚が逃げていくけれども、まさにその状態だ、確かに近日の小説やアニメでもスライムは優秀であることが多い、スライムだけれども狼に化けたり綾取りしたりする最強のスライム、自由奔放だけれども感情を読み取ったりして主人公を助けるスライム、まあよくある話だが、いざ自分がその境遇に遭遇するとなんとも言えない感覚になる
しばらく進むとエミリが話しかけて来た、少々疲れた表情である、と言うか眠そうだ、、、まあ早起きであったしわからないこともない
「そう言えば今後さ、お金ってどうやって使っていくの?」
そう言われると、、、すり鉢とすり棒が欲しい、あとは小瓶を購入すれば他は特にいらないし、服なんかも現在来ているジャージで十分、あとは生活費だが、、、
「そう言われると、あまり使い所がないな」
俺がそう言うとエミリが一つの提案を出してきた
「拠点をお金貯めて買わない?、宿借り続けるより長い目で見ればお安いと思うんだよね、それに宿のベットはサイズがあっていないみたいで、、、頭ぶつけたのか頭痛いんだよね」
確かに長期的に見れば拠点購入なんかはそう悪い話ではなさそうだ、しかもそうなれば小物なんかを購入する余地が生まれる、人生が少し豊かになりそうだ、まあエミリの頭痛の原因は俺がベットを蹴飛ばしたからだけれども。
「確かに、拠点購入は良いかもしれないな、それならば毎日の収入で生活して月2000銀貨を貯金すれば購入も夢ではないだろう、それにもう一つ稼ぎ道具はあるんだよね」
「なにそれ?」
「まだ秘密だ」
まあ、ポーションだ、儲ける方法、それは俺が持ってるポーションの香油の方を売れば良いのだ、現在はフローラルウォーターの方を売りつけているが、さらに香油を売り捌けばもう少し収入拡大も見込める、さらに以前作った紅紅の葉の香油、あれで香水なんか作ればそれでも収入を期待できるし、稼ぐ方法はまだ色々と考える余裕があった
「さあて!、当面の目標はマイホーム購入!頑張っていきますか」
「オー!!」
そんな会話をしていると、いつの間にかだいぶ日が昇ってきた、そろそろ街に付きそうだ
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街につくとすぐさま酒を持って組合に向かった、組合にはだいぶ人が入っていて、朝の閑古鳥がなく状況とは一変、まだ昼前なのにもかかわらず宴会騒ぎである
「銑次さんお疲れ様です!、お酒の方はこちらで持っていくので、報酬お渡ししますよ~」
奥のカウンターから受付娘がよんできた、俺達は受付娘の元まで行くと銀貨のは言った袋をもらった、この世界初めてのお給料である
「有難うね、この仕事って毎日あるのかな?」
「はい!、良ければまたいらしてください、お給金はいいのですが朝早くて誰もやってくれないんで困っているので!」
そう言うと俺達さっさと宿に戻った、エミリは眠くて死んでしまいそうだし、スライムにはさっさと水分補給をしなければならないからである、
宿の中に入ると給金の半分をエミリに渡した、そして桶に水を張ってスライムを浮かべた、スライムはキラキラと輝いて桶の中で浮かんでいる、俺は朝食件昼食を用意するために買い物に出た
街の露店には商人たちがわんさかと食料品やら日用品やらを売っている、実はこの世界売り物に値段が決まっていない、交渉で値段を決めるため買い物に時間がかかるのが特徴だ
俺は以前アボガドや小瓶を購入した露店に行く、露店には金髪美人の巨乳お姉さんが色々な商品の後ろで銀貨を数えながら立っている
「クロメル1kgと小瓶を4つ、卵を4つと米を10kg、後は、、、その赤いのはなんだ?」
「それはケチャップだよ、売れ残り出しやすくするよ?」
「じゃあそれも付けて売ってくれ」
そう言うと商人の女性は少し考えた後に一言言ってきた
「なんぼで買いたい?」
「じゃあ銀貨10枚」
「もう一声」
「銀貨50枚」
「まだ」
「銀貨150枚で今後もご贔屓させていただく、どうだ?」
「了解、乗りました」
このお姉さんの良いところは交渉が速いと事だ、少々高値で売られるけれども金髪巨乳はこの世の真理らしいのでその点は大丈夫だ、目の保養代も含んでいるからな!
俺は宿に戻り荷物を整理すると、先ほど購入したもののうち食料品関連を持って共同料理施設に行った、誰かの忘れ物であろうフライパンを勝手に使って料理を始める
「さあて、ちゃっちゃと作りますか、うちのお姫様が待っている」
そして俺はこの日初めて異世界で料理をしたのであった、、、しかしまだこの時は知らなかった、この世界の料理事情を、、、