異世界での新たな仲間
木の宿の中、朝になるとベット付近のカラスの木彫がチュンチュンと雀の鳴き声を発した、これは魔法がかけられた異世界の目覚ましらしい、しかしエミリは一切起きないし俺はカラスから雀の声という現状に混乱を隠せずにいた、異世界のカラスは雀のように泣かうかと思ったがそうではない、昨日みたカラスは普通に泣いていた。
「うん、、、考えたら負けだな、、」
ここで俺は考えるのを放棄してエミリを起すことにした、しかし寝ている女子に下手に近づけばラッキースケベ通り越して犯罪になりかねな、どうやって起すかが肝心だ
俺は脳内で一旦考えを整理した、考えられる起こし方は全部で4つであった
・水をかける ・普通に起す
・ベットを蹴飛ばす ・長い棒で叩き起こす
結論としてはベットを蹴飛ばすことにした、俺はエミリの寝ているベットの足元に行くと思いっきりベットを蹴飛ばした
《ガン!!!!》
「うにゅ?」
エミリはだいぶ眠たそうにベットから体を起こした、どうやらまだ寝ぼけているらしくベットを蹴飛ばした事は不問である
「おはよう、エミル、朝だよ」
そう言うとエミリは目を擦りながらベットから降りた
「おはよう、、、あさだね、、ふぁ」
「じゃあ先に組合行ってるから着替えてから来いよ」
「は~い」
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冒険者組合に行くと昨日にあった活気は無い、朝から仕事を頑張るなんて努力家はいないみたいである、たしかに荒くれ者の集まりのような感じであったがため予想ができていた展開だ、組合の奥のカウンターには暇そうにしている昨日の受け付けの娘がいる、
俺がカウンターの方へ行くと受付娘はこちらに手を振った、よほど暇であったのであろう、すごい笑顔で目を輝かせている
「銑次さんですね!!、ようこそいらっしゃいました!」
「やあ、おはよう」
そう言うと受付娘は一旦奥の方へ行くとお茶を持ってきてくれた、俺はその間にその辺の椅子を持ってきてカウンターの前に置いて座り込んだ
「こちらモーニングティー、サービスです!、代わりに少しお話してください!、暇でしょうがないんです」
「まあ、朝誰もいなさそうだし暇そうだね」
その後俺達は色々と喋った、組合のことであったり今朝の宿の出来事であったり、そうしてしばらく話しているとドアがガチャリと開く音がした
「やっほ~、銑次、待たせたね」
エミリがきた、服装はなんというのであろう、、、長い白衣のような服なのだが左側がウエスト部分から無くなっており、白衣がなくなっている部分からは長い青のスカートが見える、そして左側の白衣のような服のなくなっている部分を隠すように赤いオビを巻いているという、なんとも風変わりな格好だ、感想としては可愛い
「ずいぶん長かったな、、、」
「いや~、眠くてね!」
そう言っていると受付の娘が依頼書を持ってきた
「朝に来たお二方にとっておきの依頼です!、ビール運びです!、この街より東に5km、そこに酒造所があるのでビールを持ってきてください、給料は高いですよ~、なんと運ぶだけで銀貨400枚!」
あまり相場がわからないから何とも言えないが、エミリが驚いているところを見ると高いのであろう、まあ最初の以来が酒運びなら、初心者としては良い依頼と言えるであろう
「銑次!、受けようこれ!」
「そうだな、それをやらせてくれ」
そう言うと受付娘は俺達に支給品を渡してきた、支給品の内容は以下のとおりだ
・運搬馬車の借用書 ・酒造所での証明書 ・依頼契約書
とまあ、これがないと依頼ができないといった必所品が支給された、依頼契約書の依頼主はここの組合であった、つまり朝の酒の仕入れということなのであろう、朝に来ればおいしい仕事があるのであれば毎朝来ても良い気がしてきた
「ではお二方お気をつけて!、魔者にはご注意を!」
「「は~い」」
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道中、馬車の御者台は二人乗りであり、馬を進めるのはエミリだがその隣に俺が座っているので、なんか俺が馬車を進めているかのような感覚で楽しい
「そういえばエミリ、こういう感じで冒険者としてやっていくなら仲間とか欲しいよな」
俺がそう言うとエミリは少し上を見た後に返事をした
「楽しそうだけど、取り分減っちゃうのが痛いよね、、、でも確かに精神的にもいいし、戦闘能力の高い仲間がいれば仕事も安全かもね~」
少しして気がついた、森のなかでは全く見なかった魔物が多い、まあ小型の兎っぽいものであったりゴブリンであったり、弱そうなものばかりだが森のなかよりも全然魔物をお見かける、やはり森のなかの毒草は魔物にとっても脅威であったのであろう。
「エミリ、なんか森のなかより魔物多くないか?」
俺がそう言うとエミリが少し周りを見渡した後に納得したような表情になった
「確かに、言われてみれば森のなかには全然いなかったね」
つまりこの世界では森のなかってあまり立ち入らない場所なのだろうか、普通は気がつくようなことも常識化していなかった
少し進むと突然馬車が止まった、エミリの表情は曇っていて、首元には汗が浮かんでいる、一体何があったのであろうか、周囲を見渡して低級の魔物がいるだけだ、ゴブリンやスライム、しかいないのにどうしたのであろうか
「どうしたの?」
「やばいって!、スライムがいるよ。。。どうしよう」
スライム、俺の中では最下級の雑魚魔物だと思っていたのだが、、、もしかしたらこの世界では強いのであろうか
「スライムって強いの?」
「強いさ、、、物理攻撃は一切効かない、火炎魔法で一気に蒸発させる以外には何も手立てが無い上に、あっちはこちらに取り付けばすぐに窒息死させれる、飛龍さえ殺したことがあるぐらい強いんだよ!」
そう言われてみれば確かにそうか、あんなものに物理攻撃は意味がなさそうだし、魔法は使えないし、その上あの体で顔を覆われれば死ぬだろう、、、しかし何か違和感がある、、なんであろうか
「スライムって何を喰らって生きてるんだ?」
「スライムは周囲の植物であったり、水たまりや川などから水分をとって生きてるんだ、動物の血とかは取り込めないらしいよ」
もしやと思い俺は馬車を降りてスライムの元まで近寄った、剣などは抜かずに瓶に入ったポーションだけを手に持っている
「銑次!、何やってるの!、逃げて!!!」
「エミリ、大丈夫だって、いけるから」
俺はスライムの元まで近寄るとポーションをスライムにぶちまけた、腰にかけている4つのポーション全てである、するとどんどんスライムは艶が出てきて、水気というかなんというか、生き返ったような感じになる、そしてスライムは息を吹き返したかのように体を広げて俺に飛びかかってきた、、、、
スライムはマントのような形になって俺に取り付いた、感触はビニール袋に水を入れたような感じだ、、まあ夏にはひんやりして良いかもしれない
俺はスライムを背負ったまま馬車に戻った、エミリの顔を引きつっている
「あんた何をやったの!?」
「スライムは肉食じゃない、つまり人間を襲うことはないはずなんだ、つまりこちらが襲わずにむしろ水分を与えればなつく可能性すらあるってことさ」
エミリは少し苦笑いを受けべながら馬車を勧めた、そして彼女は俺に一言言った
「ほら、仲間ができてよかったね」
「ははは、スライムだけどな」
こうして仕事の道中、俺達に新しい仲間が増えた、しかしそれは人間ではなくスライムであった、まあこのメンバーの中では一番の戦闘能力だし、コスパもいいし、きっと役に立ってくれるであろう。
俺達の初仕事はまだ始まったばかりである。