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願い

・・・・・とある夏の夕方ひぐらしの声と風鈴の音を聞く


「また今年も、普通に夏が終わるのか」


俺は空を見上げつぶやいた


数年前、この夏に君を失ったことを、俺は一生忘れない


俺はきっと不幸男。何をやってもついてない。恋愛も、勉強も、人生も


「もし・・・・・過去に戻ってやり直せるなら・・・・・」


まず最初に


君を取り戻したい


ピピッ、ピピッ、ピピッ

8月、後半。目覚まし時計の音で目が覚める。現在8時、夏休みなのに今日も部活。めんどくさい

まだ蝉が鳴き、日差しが強く、蒸し暑い。部屋の中は扇風機しかないものだから余計に暑い

俺はふらふらと立ち上がり、部屋を出て家の階段を降り、洗面台に行き、いつものように顔を洗い、制服に着替え、ご飯を食べようとした、その時、異変に気付いた。いや、まさかだろうと思うがそのまさかだ。

時計はもうとっくに学校についてる時間を指していた。8時50分。いえば、遅刻である。恐らく自分の部屋の時計が壊れていたんだろう

「うわぁぁぁぁ!」

驚いた俺は食パンを加え、急いで体操服袋を持ち、あわてながら家を飛び出した

俺は陸上部、足は速いほうだが、どう考えてもあと10分で学校なんて無理だった。どんなに頑張っても片道30分はかかるのに、無理だった、間に合わないと思った。確実に遅刻魔と言われ、確実に先輩から嫌な目で見られる。それだけは何としてでも避けたかった

あぁ、なんて俺は不幸なんだろう・・・・・

「10分でもいい・・・・時間が戻ってくれたら・・・・・!」

そう思った、次の瞬間だった。目の前が一瞬、真っ白になった。そして、いつもの風景に戻った

「なんだったんだ?」

走りながら、そう思いながらも俺は全力疾走で学校まで走り、ほぼ命からがら、俺は学校の門をくぐった。そして先輩に謝ろうと思った。遅れてすいません、と

だが、その考えは、時計を見た瞬間、打ち消される

「8時・・・・・50分?」

明らかにおかしかった。家の時計すべてが壊れてしまったのだろうか。いいや、最後に見た時計は電波時計。そんなはずはなかった

「10分でもいい・・・・時間が戻ってくれたら・・・・・!」

あの願いが、叶ったのだろうか。それなら、ラッキーだ

「やったぁ!」

俺はうれしかった。ひょっとしたら、と思って、俺はさらに10分前に戻りたいと願った。すると、目の前が真っ白になり、時計を見ると、8時40分をさしていた

「あれ?今日お前早いな」

同じ部活の友人がそういった

次の瞬間、俺はうれしくて胸が高鳴った。俺は、タイムスリップ能力を手に入れたんだ!

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