4 可愛い
朝、優芽の家の前で待っていた。
手鏡で変じゃないか確認する。
優芽にはかっこいいと思ってほしい。
優芽が出てきた!
うるうるの瞳にプリっとした唇、ほんのり赤い頬……
可愛すぎん?!
可愛すぎて食べたくなる!
「おはよう」っていう声にすごく嬉しくなる。
中学までは毎日聞けてたのに……
高校に入ってから全然一緒に登校もできなくて……
俺は寂しさでいっぱいだった。
俺の中では中学卒業して、高校入って少ししたら告白して付き合うつもりだった。
中学までは言わなくても優芽は俺の事好き?両思いっね思ってたからだ。
でも、高校入って俺から離れて行く優芽をみて俺の片思いだったんだって思ってすごく悲しくなった。
男らしくないが……
振られたら耐えられなくて、気持ちを言えなかった。
俺は付き合った経験もなかったし、好きになったのも優芽だけだったからどうしたらいいか分からなくて、友人の隼人と蘭に相談した。
「柚樹って幼なじみの優芽ちゃんって子が好きだったのか?てっきり恋愛に興味がないんだと思ってたよ!」蘭が言った。
蘭は中学の時から付き合っている彼女がいる。
「本当は中学の時の優芽が俺に対する態度を見て両思いかもって思ってたんだよ……でも高校入って俺から離れて行くし……せっかく同じ高校になったのに……接点全く無くなってしまって……」
俺がどんどん沈んで行くのを見て隼人が言った。
隼人は高校入ってから同じ中学出身のバスケ部のマネージャーと付き合っている。
「その優芽ちゃんって同じ高校なのか?何組なんだよ?」
俺は暗くなった顔を上げて言った。
「3組の美術部所属している、よく三つ編みくくってるメガネの……」
「え?!あの地味風にしている子?」
「蘭知ってるのか?」
隼人が驚いてた。
「知ってるよ!あの子だったんだ!素材凄い良さそうな子だなって思ってたんだよ」
さすが蘭……
優芽の魅力を分かっているなんて……
優芽は自分に自信がないみたいだが、本当に可愛い。
性格はもちろんだが……
顔も本当に可愛い♡
「俺色に染まってくれるっていうのはいいじゃん!それに地味に見せてるだけで、優芽ちゃんは可愛い部類の顔だよね?俺の美容テクで磨きたい!俺の彼女も俺が一から磨きあげたんだよね」
蘭は地味専と言われる位、地味な女の子と付き合っていた。
でも3ヶ月後には、皆から認められる位の美人になっていた。
「いや!いい!優芽が可愛いのは俺だけ知ってればいいんだ。」
俺は焦った。
小学校の時も一部の男子に優芽は人気だった。
本人は全く気づいてなかった。
俺が牽制して男どもを蹴散らしていたからだ。
性格もいい優芽は皆から好かれていた。
ふと見せる笑顔にコロッといく男が多かったからだ。
もうあんな思いはしたくない。
優芽は俺だけのものだ。
せっかくキスまでできたから次はデート、そして付き合うの流れに持っていきたい。
俺の気持ちを知ってか知らずか優芽から帰りに一緒に帰りたいと言ってきた。
もちろん!!
帰りますよ!
当たり前だ。
俺はお洒落な個室のあるカフェか猫カフェどちらがいいかLINEした。
猫カフェは休日がいいって言ってた。
やった!
また休日にデートできる♡
カフェに着いたら優芽が隼人と蘭を褒めていた。
俺は心の中の黒いどす黒い感情が爆発するのを感じた。
2人は俺の信頼する友人だ。
二人が俺の好きな人を取らないのも、優芽が感じている感情も愛じゃないのもわかってる。
わかっているが……
思いが……嫉妬という名の想いが止まらなかった。
気づいたら優芽を言いくるめて涙目になっていた。
ごめん……
優芽
だいすきなんだ……
子供の時から……
優芽だけなんだ。
「好きだ」
口から想いが出ていた。
優芽も「私も好き」と言ってくれた。
た抱きしめてキスをする。
激しいキスを……
大好きだ♡
優芽のいい匂いが鼻腔を充満させるのが分かった。
この匂いに酔いしれたい。
優芽からもキスしてくれた。
柔らかい唇♡
はぁ……たまらない。
なんでこんなに可愛いの?
もっともっと俺を好きにさせてどうする気なの?
優芽♡
愛してる♡
ずっと傍にいて俺だけの優芽でいてくれ!
次の日俺は、蘭と隼人に優芽と付き合った事を報告した。
「良かったなぁ」
2人は喜んでくれた。
「今度の休みに猫カフェへデートする事になったんだ」
「良かったなぁ」
次の休みになった。
「おはよう」
優芽が玄関から出てきた。
可愛い服を着ている。
「可愛い」
ついつい口から出ていた。
「本当?」
うるうるな目で見てくる。
可愛い♡
思わずほっぺにキスをしてしまった。
優芽は頬を真っ赤にして俯いてしまった。
「ごめん?怒った?」
恐る恐る聞くと……
「ううん。恥ずかしかっただけだよ!ありがとう♡」
頭から花が飛び出した。
俺こそありがとうだし!
めっちゃ嬉しい♡
手を繋いで猫カフェへ歩いて行った
ゆっくり色々喋りながら。
楽しい時間だった。
予約していたので案内して貰う。
優芽は昔から動物に好かれる。
動物は優しい心の持ち主って分かってるんだろうね!
俺も猫じゃらしで遊ぶ。
あっという間に2時間が過ぎてしまった。
猫カフェを出てイオンモールへ行く。
観たい映画があったからちょうど良かった。
ポップコーンと飲み物を買いカップルシートに座って観た。
2人共好きな漫画の映画だったから食い入るように観ていた。
小学生の時も二人でアニメをみにきた事がある。
小声で優芽が言った。
「柚くんと映画くるの久しぶりだね♡すごく楽しい!」
そう言って手をぎゅと握ってきた。
目も上目遣いだ。
俺の心臓はドキドキ高揚してきた。
心臓の音が優芽に聞こえたらどうしよう……
気がついたら唇に柔らかい物が当たっていた。
優芽がキスしてくれた。
それだけで頭から火が出そうだった。
「大好き♡柚くん」
映画そっちのけで抱き合ってキスしてた。
最後尾のカップルシートだったから誰もこっちを見てなかった。
唇が離れると優芽がまた可愛い顔で言った。
「柚くんとのキス好き♡」
いやいや……
俺もだから!!
「俺も好きだよ♡」
「ふふ。柚くんいい匂い」
え?!
優芽の方がいつもいい匂いだけど……
映画が終わってからご飯を食べて買い物していた。
同じクラスの奴らがこっちに来た。
いつも優芽をバカにしてくる奴らだ。
俺は無視をしていた。
その一人が喋りだした。
「柚樹~幼なじみだからって優し過ぎ、地味子ちゃんより私たちと遊ぼうよ」
俺は無視した。
優芽はうつむいてしまった。
「ゲーセンでプリクラ撮りに行こ!」
俺が言うとニコッと可愛く笑ってくれた。
そのまま手を繋いでゲーセンへいく。
絶対に邪魔されない!
今日は2人だけの時間なんだから!!
優芽が俺の横顔を見てボソッと言った。
「柚くん……かっこいい」
小声だったけど、おれには聞こえた!
優芽から褒められると嬉しい。
やっぱり大好きだから……
好きな子にはかっこよく見られたいからだと思った。
ラブラブなデートが続いた。
体調不良が続いて更新出来ずすみません。
これからは定期的に更新出来ると思います。




