事故物件
皆様こんにちは、天童伽椰子です。初めて小説を投稿しますが宜しくお願いします!今回は幽霊と人間の恋愛ストーリーを作ってみました。タイトルにある冥婚とは、未婚のまま亡くなった死者を弔う為に架空の結婚式を執り行う事で供養するというモノです。この風習は、日本では東北地方に伝わるモノが多く、他にも台湾や中国にもあるそうです。供養としてはあるけど、もしも本当に死者と人間の恋愛があるとすればはどのように発展するのか、それではご覧下さい。
時は令和。電話や連絡、情報網、勉強や仕事もパソコンやスマホで出来る時代だ。昔は黒電話や公衆電話、更に昔は鳩を飛ばすというやり方が主流だった。
昔の人は幽霊を信じるのが殆どだったが、今は文明が発展し、この世のモノはすべて科学で証明できると言われている。しかしそうでも無いといえるモノが存在する。
アナタは幽霊、怪奇、この世ならざる者を信じるだろうか。
都会のある地区に「伊織」という大学生が引っ越してきた。東北出身の伊織は大学進学と自立を兼ねて、故郷を離れた。電車やバスを乗り継いでとある地区へやってきた。最初はネカフェやビジネスホテルで寝泊まりしながらバイトを探した。バイトは飲食店のウエイターとしてすぐに採用された。その後アパートを借りることにした伊織は不動産会社に問い合わせてみた。資料を拝見すると、(自分の希望通りの)物件はどれも高く、とてもじゃないが彼のバイト代(とわずかな貯金)では毎月支払うのは難しそうだ。仮にそこに住んでみても、家賃は支払えても生活費が賄えない。バイトを掛け持ちしても大学生であるため、勉強との両立が厳しくなってしまう。仕方なく、安くても住めれば何でもいいので紹介してほしいと頼んだ。不動産屋の職員さんはとある物件を紹介してくれた。があまりいい顔はしなかった。見学に連れて行ってもらった場所は
所謂「事故物件」というヤツだ。
このアパートは昔、若い女性が亡くなった場所で入居者の人達曰く、「怪奇現象が起こる」「長髪の女を見た」という。だがこの時の伊織は幽霊や怪奇の存在を信じてはいなかった。
「スケルトンパレス」の402号室一番左の奥の部屋に荷物を置き、すでに業者が運んでくれたであろうベッドに突っ伏した。
伊織「フーッ。やっと着いた。荷物の整理は…。明日でいいか。」長旅で疲れたものもあったのか、その日の夜は夕食も取らないまま眠ってしまった。
その日の夜、伊織はトイレに起きた。時刻は深夜を回っていた。用を済ませまたベットに戻ろうとした が、夕食を取らぬまま寝なおすワケにもいかない。なぜなら、さっきから腹の虫が鳴り止まないのだ。今から自炊しようにも(田舎で買いそろえた)調理器具は段ボールのどれかに入っているか分からない。今から探してもそもそも食材はないし、なんならコンビニに行くか?でも面倒。取りあえずここに来る道中で買ったペットボトルの水が台所に置きっぱなしだったので取りに行った。二口くらい喉に流し込む。取りあえず喉も潤ったのでベッドに戻ろうとしたら__
そこには…。
取りあえず今回はここまでにしておきます。短くてスミマセン!深夜に目を覚ました彼が目にしたものとはなんだったのか、続きを書いてみようと思ってます。気になる方は是非、コメントや評価をして頂けると嬉しいです。