表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの神様の間違った転移でおおごとに! 女神の使いにされて、僕を頼られても困るのだが……。  作者: とらむらさき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/251

117話 ユナハ連合

 ユナハ市で行われる同盟諸国首脳会議のため、同盟国の首脳たちがユナハ城に来訪していた。


 城のサロンには、大きなテーブルが置かれ、壁際と下座に多くの椅子が並べられ、同盟諸国首脳会議の会場が設営された。

 そして、ユナハ国の大臣や官僚などが次々と会場に入って来て、下座に並べられている椅子へと腰を下ろしていくと、隣同士で話しを始める。

 そこへ各国の首脳たちが現れ、席へと着いて行く。

 すると、大臣や官僚などは話しを辞めて立ち上がると、頭を下げて迎えていた。


 僕もシャルとイーリスさんを連れて会場に入った。

 会場の皆が席を立ち、こちらに注目すると、急に緊張が増してくる。

 手と足が同時に出ないように意識しながら、緊張していない振る舞いをよそおって、テーブルの上座の席に着く。

 そして、僕が軽く頭を下げてから座ると、各国の首脳たちも頭を下げてから座り、最後に、大臣や官僚などが頭を下げて座った。


 同盟諸国首脳会議には、プレスディア王朝、グリュード竜王国、カーディア議会国、ガイハンク国、ウルス聖教国、ビルヴァイス魔王国、クレイオ公国と、ユナハ国と同盟を結んでくれた国がすべて集まってくれた。

 ありがたいことだが、各国の首脳の面々を見ていると、ユナハ国をが中心となって、おおごとに巻き込んでいる気がし、申し訳ない気持ちで胃がキリキリしてくる。




 イーリスさんが、各国の首脳たちを紹介していくと、名前を呼ばれたものが立ち上がり、頭を下げてから着席していく。


 僕の右側の席の並びは、ガイハンク国国王のレオさんと第八王女のカーヤさん、ビルヴァイス魔王国魔王のロルフさんと宰相のブレンダさん、カーディア議会国議長のヘルマンさんだけが席に着き、カティさんと議員たちは後方の席に座り、ヘルマンさんの隣にはプレスディア王朝女王のエルさんと宰相のサンナさんだけが席に着き、ハンネさんはカティさんたちと同じく後方の席に座っていた。

 左側の席の並びは、ウルス聖教国教皇のダミアーノさんと枢機卿のオルランドさん、クレイオ公国女王のアーダさんと宰相のオレールさんが席に着き、騎士団総長のマクシムさんと僕も初めて見る謎の女性が一人、後方の席に座っていた。

 そして、オレールさんの隣にグリュード竜王国女王のルビーさんと幹部のネーヴェさんが席に着き、その後方の席にはイーロさんとアスールさんが座っていた。


 各国首脳の紹介を終えたイーリスさんが、片方の眉をピクピクさせながら一点を見つめている。

 彼女が見つめている先はグリュード竜王国の席だ。

 イーリスさんの視線に気付いたルビーさんとネーヴェさんが後ろを振り返る。


 「……ア、アスール? 何で、あなたがそこに座っているの?」


 「グリュード竜王国の席なんだから、かまわんだろ?」


 アスールさんの返事に、ネーヴェさんの顔がみるみるうちに赤くなっていく。


 「アスールは、フーカ様に嫁いだのでしょう! だから、あっちのユナハ国の王族の席に座るのよ!」


 「あっ!」


 ネーヴェさんに怒鳴られ、彼女はミリヤさんやケイトたちがいる席に逃げるように駆け出していった。

 会場に笑いが起きて、朗らかな雰囲気になったが、ルビーさん、ネーヴェさん、イーロさんの三人は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにうつむいてしまった。




 「コホン。では、これより同盟諸国首脳会議を……」


 ガラガラガラ――。


 イーリスさんの言葉を遮って、兵士が台車に載せられた大きなソファーを僕の後方へと運んでくる。

 僕とシャルは、それを見てギョッとする。

 そして、イーリスさんを見ると、彼女もアタフタと動揺していた。

 会場がざわつく中、マイさんが青いシャツにネクタイを締めた金ちゃん、銀ちゃんと一緒に扉から入ってくると、二人をソファーまで連れていく。


 ポニュ、ポニュ、ポニュ、ポニュ――。


 二人の容姿とその足音に、ざわついていた会場が静かになり、唖然とした表情で二人を見つめ続ける。

 マイさんだけが、会場を見渡して満足そうにニンマリとする。

 や、やられた……。

 皆を驚かせないように、金ちゃんと銀ちゃんのことは、経緯を説明してから紹介しようと思っていたのに、台無しだ……。


 ソファーのそばまで来た金ちゃんと銀ちゃんは、キョロキョロとして何かを探しているようだった。

 そして、二人は真っ直ぐにレイリアのもとへと行く。


 ガシッ。


 「へっ!?」


 二人は彼女と腕を組むと、ソファーに連れて行き、一緒に座った。


 「ちょ、ちょっと、こ、これは、恥ずかしいんですけど……」


 レイリアは金ちゃんと銀ちゃんに挟まれた真ん中の席に座らせられ、顔を真っ赤にする。

 連れ去られたレイリアを見たミリヤさんたちは、自分たちがさらし者にされなくて良かったと、ホッとした表情を浮かべる。


 キョロキョロ。


 金ちゃんと銀ちゃんは、再び探し始める。

 彼らのソファーには、もう一人くらいは座れるスペースがあった。

 何故か、会場全体に緊張感が走る。

 さすがにマイさんも、この状況は想定していなかったらしく、エルさんの影に隠れた。

 

 「ちょ、ちょっと、マイ? なんでここに隠れるのよ!?」


 「だって、エルも二人になつかれてるんだから、隠れられないエルの背後に隠れたほうが標的にならないでしょ!」


 「でしょ! じゃないわよ。私は国の代表としてここにいるのよ。あんなところに座ったら会議がおかしくなるわよ!」


 「大丈夫。うちの国は、そんなこと気にしないわ!」


 「なっ! そこは気にしなさいよ!」


 エルさんとマイさんがお互いに掴みあいだした。

 まだ、会議も始まっていないのに、取っ組み合いなんて始めないでよ……。

 僕は二人を見てヒヤヒヤする。


 ジー。


 金ちゃんと銀ちゃんは、掴みあって目立っているエルさんとマイさんを見つめる。 

 すると、彼女たちは、その視線に気付き、小さくなるようにうつむいて大人しくなった。


 キョロキョロ。


 二人は彼女たちから視線を外し、再び探し始める。

 エルさんとマイさんは、標的から外れたことが分かると、疲れきったようにグテーとなった。 

 金ちゃんと銀ちゃんに視線を向けられた人は顔を背け、目を合わせないようにする。

 この緊張感は、いつまで続くんだ……。


 ジー。


 二人の視線がある一点で止まった。

 誰がロックオンされたんだ?

 二人は、ミリヤさんたちがいる席を見つめ続けている。

 その席に座るミリヤさん、ケイト、ヒーちゃん、オルガさん、アンさん、アスールさんは、目を合わせないように顔を背けてうつむいた。

 金ちゃんと銀ちゃんが立ち上がり、ポニュポニュと足音をたてて近付いて行くと、ミリヤさんたちの身体がビクッとする。

 途中、二人はイーリスさんにも視線を向けると、彼女はサッと顔を背けた。

 会場は、誰が選ばられるのかと緊張感が増していく。

 金ちゃんと銀ちゃんは、ミリヤさんたちのそばまで行くと、クルッとルビーさんとネーヴェさんの方を振り返った。

 彼女たちはビクッとして下を向く。

 金ちゃんと銀ちゃんは再びクルッとフリーダさん、シリウス、イツキさんの座る席を見る。

 三人もビクッとして下を向く。


 クルッ、ビクッ。クルッ、ビクッ。クルッ、ビクッ。


 二人は誰かれかまわず、視線を向け始めた。

 こ、こいつら、遊びだしたな……。


 「金ちゃん、銀ちゃん? 今日は食事抜きにされたいの?」


 ビクッ。


 僕の言葉に二人はビクつくと、フルフルと涙目で首を横に振る。

 そして、二人は標的を決めたのかアスールさんの前に立った。


 ガシッ。


 二人は彼女と腕を組んだ。


 「ちょっと待て! 何で、わしなんだ! 嫌じゃ!」


 ジタバタするアスールさんを二人は引きずって行く。


 「お前たち、竜族の力を甘く見るなよ!」


 彼女は抵抗しているのだろうか?

 何も起こらずにズルズルと引きずられていく。


 「……あれ? 何で、止められんのだ?」


 『ぼくたち、ふたりだから』


 金ちゃんがプラカードを掲げた。


 「そ、そうか……って、ちがーう! 二人がかりだからって、竜族のわしが力負けするわけないだろうが!」


 しかし、アスールさんは抵抗するもむなしく、レイリアの隣に座らせられた。

 そして、金ちゃんと銀ちゃんも座る。


 「「「「「……」」」」」


 会場にいた者は、その光景を見て唖然とする。

 ルビーさんとネーヴェさん、イーロさんだけでなく、フリーダさんまでもが金ちゃんと銀ちゃんを見て驚愕していた。

 金ちゃんと銀ちゃんって、竜族よりも力が強いの?

 二人の存在がますますわからなくなった……。




 「コホン。時間も押していますので、これより同盟諸国首脳会議を始めます。最初に、ウルス聖教国とクレイオ公国によるブレイギル聖王国侵攻について、ご報告をお願いします」


 イーリスさんは、澄ました表情で何事も無かったかのように進め始めた。


 「待て待て待て! そこの……狐? のような者についての説明が先だと思うが」


 レオさんが発言すると、二人を知らない各国の首脳たちも頷く。


 「二人は我が国の神獣です。では、ご報告をお願いします」


 イーリスさんは簡単に答えると、会議を進めようとする。


 「コラコラコラ。どうしたんだ? イーリス殿らしくないぞ?」


 レオさんは苦笑しながら、彼女を見つめる。


 「申し訳ありません。しかし、説明が大変なのです。ですから簡単にまとめます。えー、この子たちは、フーカ様の魔力が暴走して生まれました。すると、神獣と同じ姿でしたが、その中身はやることが滅茶苦茶で、お調子者で、失敗したりすると可愛さをアピールして誤魔化します。そして、食いしん坊で、怠け者です」


 イーリスさんが二人の特徴だけを簡潔に述べると、彼らはモジモジ、クネクネと照れ始める。


 「褒めてません!」


 彼女の言葉に二人は両手を挙げて驚く。


 「いつも、こんな感じなのです」


 彼女は二人を指差して、うなだれた。


 「そ、そうか……。苦労しているのだな。すまなかった……」


 レオさんが彼女に同情すると、他の首脳たちは、困った表情を浮かべていた。

 そして、諦めたような目で僕を見つめだす。

 何故だか、僕がいけないみたいな雰囲気が漂いだす。

 僕は焦りだし、「コホン、コホン」と咳ばらいをして、イーリスさんを見る。




 「では、会議を始めます。ご報告からお願いします」


 イーリスさんは、すぐに察してくれた。


 最初にウルス聖教国のダミアーノさんから話しだし、続いてクレイオ公国のオレールさんが話した。

 二人の話しから、ブレイギル聖王国は、ウルス聖教国とクレイオ公国が動き出すとは考えておらず、プレスディア王朝侵攻のために戦力を集めていたから、ウルス聖教国とクレイオ公国が大勝できたとのことだ。

 もし、二カ国が動かなかったら、プレスディア王朝は危なかったかもしれない。

 エルさんたちは二カ国に向かって、深く頭を下げて感謝を述べた。

 すると、僕の後ろで、足を組んで偉そうにウンウンと頷く者が二人いた。


 「あ、あんたたちに感謝してるんじゃないわよ! 何で、あんたたちが偉そうに頷いてるのよ!」


 エルさんは、金ちゃんと銀ちゃんを指差して叫ぶと、二人はゆっくりと首を傾げる。

 

 「キィー! また、私をバカにしてるでしょ!」


 二人はコクコクと頷く。


 「キィー!!!」


 彼女が立ち上がると、サンナさんと後ろの席のハンネさんが取り押さえて、座らせる。


 「エル様、ドードー」


 「ハンネ! 私は馬じゃないわよ!」


 「あっ、すみません」


 ハンネさんがなだめ方を間違えていた。


 「金ちゃん、銀ちゃん! 今日は、二人とも食事がいらないみたいですね!」


 イーリスさんが二人を睨むと、彼らはエルさんに向かってペコリペコリと何度も頭を下げて謝る。


 「フーカ殿は、フーカ殿らしいともいえる神獣を創成したものだな。ハッハッハッハッハ」


 ロルフさんが笑いだした。

 僕らしいって……、褒めてないよね。




 次に、カーディア議会国はヘルマンさん、プレスディア王朝はサンナさんがカーディア正統帝国との戦いのことを話す。

 最後にイーリスさんが、ユナハ国がカーディア帝国に勝利し、帝国領地の統治を行った際、シュミット王国が建国され、ハウゼリア新教国の傘下に入り、ハウゼリア連邦が結成されたことと、ブレイギル聖王国とハウゼリア新教国、シュミット王国が、カーディア正統帝国の六帝に自国の者を派遣して関わっていたことを報告した。


 そして、少し間を開けてから、シュミット王国国王のクレーメンス・フォン・シュミットは、この戦いに参加しておらず、ブレイギル聖王国貴族のホレス・フォン・クスケは自国へ逃走、ハウゼリア司教のバスク・コーデンだけは捕らえることが出来、現在、尋問して情報を聞き出している段階であることを付け加えた。

 すると、ロルフさんやレオさんたちからは、バスク・コーデンを捕らえたことに歓声が上がった。




 その後は、ブレイギル聖王国の危険性とファルレイク帝国の動向を注意することが話し合われ、次は、ブレイギル聖王国との戦争が行われる可能性が最も高いとの結論が出された。

 そして、ユナハ国がブレイギル聖王国と隣接していないため、ブレイギル聖王国との戦争が勃発した時に、ユナハ国がどう関わるべきかが課題としてあがった。

 さらに、今後、ハウゼリア連邦に参加する国が現れる可能性があることも課題としてあげられた。


 「ブレイギル聖王国との戦争とハウゼリア連邦への対抗策の両方を考慮するなら、こちらも結束して対抗組織を作るべきだろう」


 レオさんがい言い出すと、皆もその意見に頷く。


 「では、対抗組織を発足するとして、加盟して下さる国は挙手をお願いします」 


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 イーリスさんの言葉に各国が挙手する。


 「各国が加盟を表明するのであれば、対抗組織を発足すことは決定とし、その組織をどの国が取りまとめるかですが」


 「それは、ユナハ国がいいだろう」


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 イーリスさんにロルフさんが答えると、皆も賛成する。


 「それに、ユナハ国が代表なら、ブレイギル聖王国との戦争が勃発した時に、ユナハ国が率先して参加できるわ」


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 エルさんが付け加えると、皆も頷いている。


 「フーカ様、どういたしますか?」


 「うーん。兵器や軍事力の事と今後の情勢を考えると、うちが代表になるのが最善策だと僕も思うから、承諾するよ」


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 イーリスさんに問われて、僕が答えると、皆から拍手が起こる。


 「対抗組織の名称ですが、どういたしますか?」


 「ハウゼリアが連邦と名付けているから、こちらは連合にするべきか」


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 ロルフさんが提案をすると、皆も賛成する。


 「「「「クカー、クカー。スピー、スピー。スー、スー。スヤスヤ――」」」」


 さっきから、僕たちの会話を邪魔する寝息が気になって仕方がない。

 僕が振り返ると、金ちゃんと銀ちゃん、レイリア、アスールさんが気持ちよさそうに寝ている。


 「「「「「……」」」」」


 皆も熟睡している四人を見つめて唖然とする。


 スパーン。スパーン。スパーン。スパーン。


 アンさんがハリセンで四人の頭を順に叩いていった。

 四人は驚いて起きると、キョロキョロとする。


 「大事な会議の最中だというのに……。次、居眠りをしたら、四人とも今日の食事を抜きます。いいですね!?」


 アンさんに睨まれた四人はコクコクと頷き、ビシッと前を向く。


 「コホン。では、名称はユナハ連合でよろしいでしょうか!?」


 パチパチパチパチ――。


 会場に拍手が起こり、『ユナハ連合』が発足された。

 しかし、四人のせいで、いまいち締まらない感じもした。




 ユナハ国を代表とし、プレスディア王朝、グリュード竜王国、カーディア議会国、ガイハンク国、ウルス聖教国、ビルヴァイス魔王国、クレイオ公国が加盟してユナハ連合が結成されると、同盟諸国首脳会議は終わった。


 すると、皆が席を立とうとする前に、アーダさんが手を挙げて発言をする。


 「すみません。今回の会議とは別件になのですが、よろしいでしょうか?」


 「はい、かまいませんので、アーダ様、お話し下さい」


 彼女にイーリスさんが答え、皆も黙って頷く。


 「ありがとうございます」


 アーダさんは、後方に座っていた謎の女性を手招きする。

 銀色の長い髪に透き通った肌、そして、銀色の瞳をした神秘的なおもむきのする女性が、アーダさんの隣に立つ。


 「彼女は、我が国に駐在するドレイティス王朝の外交官のジゼル・シルフィードです。彼女からフーカ様へのお目通りを頼まれまして同行させたのですが、ジゼルの話しを聞いてもらえないでしょうか?」


 アーダさんに紹介されたジゼルさんは、皆に向かって頭を下げる。


 「ドレイティス王朝の方でしたら、こちらもお話しをしたいです」


 「フーカ様、ありがとうございます」


 ジゼルさんは、綺麗で心地よい声色をしていた。


 「我が国、ドレイティス王朝はユナハ国と同盟を結び、ユナハ連合にも加盟したい思います。ですが、その前に我が国へ来ていただき、我が国の女王、セレスト・ドリュアス陛下とお会いしていただけないでしょうか? よろしくお願いします」


 「フーカ君! セレスト様と会うべきよ!」


 僕が少し悩んでいると、ジゼルさんのお願いを後押しするようにエルさんが勧めてくる。


 「フーカ様、私もセレスト様とお会いすべきだと思います」


 アーダさんも勧めてくる。

 キョロキョロと周りの反応を見ると、皆が僕に頷く。


 「分かりました。ドレイティス王朝に出向き、セレスト女王と会うことにします」


 「我がままを聞いていただき、ありがとうございます。セレスト様はファルレイク帝国とブレイギル聖王国から狙われており、それに、女王不在と知られたら、すぐにでも我が国へ侵攻してくると思われるので、国を離れることが出来ない状況だったのです。本当にありがとうございます」


 彼女はそう言って、深々と頭を下げた。


 「いえ、こちらもドレイティス王朝とは国交を結びたいと思っていたので、気にしないで下さい」


 彼女は、再び僕に深々と頭を下げた。




 「フーカ殿、私からもいいか?」


 ロルフさんも手を挙げ、発言を求めてくる。


 「どうぞ!」


 「今回、訓練を終えた二〇人の特戦群の予備役だった隊員を連れて来たので、特戦群に合流させてやって欲しいのだが、頼めるか」


 「ありがとうございます。こちらにとっては嬉しいですけど、国のほうの戦力は大丈夫なんですか?」


 「問題ない。恥ずかしいことだが、特戦群がいても、彼らを使いこなせるだけの能力を持つ指揮官がいないのだ……」


 彼は苦笑する。


 「では、お言葉に甘えて使わせてもらいます」


 「うむ」


 僕は彼に深々と頭を下げた。

 これで、特戦群は総勢五〇人となった。

 そして、小隊を増設できる人数になったことで、イライザさんの小隊長への昇格が決まったのだった。

お読みいただきありがとうございます。


ブックマークをしていただき、ありがとうございます。

これを励みに頑張れます。


この作品が、面白かった、続きが読みたいと思った方は

ブックマークをしていただけると嬉しいです。


また、下にある☆☆☆☆☆を押して、

評価をしていただけると嬉しいです。


よろしくお願いします。


誤字脱字、おかしな文面がありましたらよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ