起床
日常編 1
ってぇ……
昨日の狩りでの疲れと筋肉痛で目が覚めた。
動けないほどではないのでベッドから体を起こしす。
窓からは既に日が差している。
カーテンのすき間から手を外にだすと穏やかな陽光とふわり、さわやかな涼しい風が吹いてきた。
絶好のおでかけ日和だろう。
今日は昨日よりは遅めに家を出て街まで出かける。
以前予定していた換金と女性陣のお召しものを買いに行くつもりだ。
すると、ドアがノックされる。
「どうぞ」
もう出かける時間かな。
ドアがひらかれるとチカちゃんだった。
「ルー君、おはよう。」
起きたばかりなのか、寝癖がぴょんとはねていて、寝巻きのままだ。
ちょっと動揺して上手く返せなかった
「お、おはよう、チカちゃんどうしたの?もう出かける時間かな?」
「ううん、まだ皆起きてないよ。昨日よっぽど疲れてたんだね。」
「俺もまだ体中筋肉痛だよ。」
「ずっと追い回されてたもんね。」
チカちゃんはその時を思い出してフフッと微笑する。
朝からチカちゃんが俺の部屋にきてくれるんならあのまま寝たふりして起こして貰えば良かった。
「隣いいかな?」
「うん……」
ベッドの縁に腰掛けてた俺の隣にチカちゃんが座るける。
チカちゃんが俺の部屋で俺の手の届く距離に……
こっちに近づいた時にチカちゃんの香りが鼻孔をくすぐる。
女の子特有の甘くとろけるようなにおいに、頭がぼわぁんとなって寝起きの頭の思考を阻害してくる。
「あのね……」
チカちゃんの座高はおれの鼻の所ぐらいまである。
上目使いに俺の目を見つめる。
これは我慢できそうにないんだが……
もう1人の僕がバトルフェイズに入りたそうになるのを止める。
「膝枕するって約束だったよね?」
「あ……」
そうだった。
忘れてたわ。
「はい。」
と、チカちゃんに綿棒を渡され、俺の膝の上に頭をのせた。
「耳掃除すればいいの?」
「うん、お願いねっ。」
膝枕だけでなく、オプション付きとは、中々サービス精神大勢である。
では早速、
チカちゃんの頭を髪の毛の上から軽く添える。
さらさらしていて、カーテンのすき間から指す陽に当たって茶色の髪に綺麗な天使の輪ができている。
チカちゃんは耳にかかった髪の毛を指で耳のうしろにかき分けて、
小さくかわいらしい耳を見せてくれる。
「他の人にして貰うのは初めてかも……」
朝に弱いチカちゃんはうとうとしている。
普段とは異なり、しおらしいチカちゃんとゆったりとしたパジャマの胸元から滲み出るエロスが超融合し、ましましで可愛いかった。
「じゃあ、入れるね……」
ゆっくりとチカちゃんの柔らかい窪みに、俺の操る綿棒が物色してゆく。
「んっ……」
チカちゃんは他の人にして貰ったことがないため、慣れないのか力んでしまうようだ。
「大丈夫だよ、力抜いて。」
「ご、ごめんね。」
そのまま俺はまず入り口付近を丁寧なぞっていく。
しばらく出し入れしていると、少しずつだが、チカちゃんの緊張もほぐれていく。
一通り周りを綺麗にして、奥に入れる。
「じゃあ、奥の方やるね……」
「痛くしないで……ね…」
大部分慣れてきたのかチカちゃんは気持ちよさそうにしていて、寝てしまいそうだ。
奥まで行かないようにゆっくりと綿棒を沈めていく。
脳内の妹がおれに耳掃除をせがんでくるため、しばしばやってやることがあるのだ。
耳掃除上級者の俺にかかればチカちゃんのお耳はあっと言う間に俺の虜になってしまうだろう。
一度奥まで入れて、沿うように引き出すの繰り返しを何度かする。
「ルー君、…そこ良いかも……」
チカちゃんからの注文通り、そこを重点に掻き出していく。
「どう?」
「うん……気持ちいいよ…」
僕も気持ちいぃです。
チカちゃんはそれ以降は気持ちよくて寝てしまっていたかもしれない。
最後に耳の周りを綺麗にとって終了した。
チカちゃん寝ちゃったな…
反対もやったほうがいいかな。
チカちゃんの体を俺の方へ向け反対の耳を攻めていく。
チカちゃんは奥の方へ綿棒を入れられると、少しだけ顔をしかめてから、気持ち良いのか頬が緩む。
そんなことを繰り返して、チカちゃんの表情を楽しんでいると、
「痛い……」
苦しそうな表情を浮かべて俺の服を強く握る。
やばい、エロイ。
嗜虐心をくすぐられる。
「ごめんっ!」
起こしてしまったのかと思ったが、チカちゃんはまだ寝ていた。
もう一度同じような反応が見たくなり、魔が差してしまう。
「い、痛いよ……」
ぎゅうっと俺の袖を掴んで痛いのを訴えてくる。
さすがにこれ以上やると怒られかねないのでこの辺で終わらせた。
「チカちゃん、終わったよ。」
と、俺が告げるがチカちゃんの反応がない。
ぎゅうっと俺の袖を握ったまま寝てしまっている。
このまま起きるまで待ってるしかないかな。
わざと痛くして楽しんでしまった罪悪感もあり、チカちゃんが起きるまで膝枕をし続けることにした。
既に15分ぐらいしていてちょっと足が痺れてきていた。
足を動かして痺れをなおそうとするたびに、チカちゃんは丁度良い位置に頭を戻そうと手で俺の足を引き寄せる。
そんな様子をほっこりしながら眺めていたら、チカちゃんが寝言なのか、呟いた。
「レー君……」
誰だそいつ。
まさか、チカちゃんの言ってた心に決めた人の名前では……
後で聞いてみよう。
こっちは同居してるんだ、ぽっ出に俺が負けるわけがない。
なんにせよ、ここ最近でチカちゃんとの好感度が上ってきているはずだ。
このままお買い物イベントでレー君なるものを下して見せよう。
ぐっと拳を握って、強く心に誓うと、膝に乗ってるチカちゃんに顔を埋めて、
すううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅのだった。