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恋愛、友情

ずっとずっと好きだよ

作者: 星宮 空音

君に出会ったのは三ヶ月前のこと。

そのときはなんにも思わなかったけど

今では君が気になってしまうんだ。


僕が変わったのは二ヶ月前のことだった。

なぜだか君に目が行くよ。

僕はまだわからなかったけど。

もしかしたら、これは恋なのかもしれない。


ほんの少し前に恋をした。

それは叶わぬ儚い初恋のように。

僕の心の雨を振り払う風のように。

君は僕を変えたんだ。


君が忘れられない二ヶ月間。

苦しくて、辛かった。

だから、僕は決めたんだ。

君に僕の思いを伝えようと。


ずっと、というには短くて、だけど僕には無限のようにも思えた2カ月間。

君の事を知りたいと思った。

信じてくれるかな?

今は君が僕の全てなんだ。


そっと振られる君の首。

向きは縦ではなく横だった。

それはつまり、拒絶。

泣きたかったけれど、君の前では涙は見せない。

君はきっと傷ついてしまうから。


そんな僕を励ます友人。

恥ずかしかったけど、このままじゃ壊れていきそうだったから。

ありがとう。本当にありがとう。

どうして、僕を励ますのかはわからなかったけど、その温もりに触れて、僕は気づいたんだ。

僕はまだ諦めてなんかないことに。


僕の涙が止まった夕暮れどき。

恥ずかしくて友人の顔も見れないや。

友人は何かを言ったように思えたけれど。

僕にはなにも聞こえなくて。


なあ、僕じゃダメなの?

君の心にいるのはだれなの?

君のことを誰よりも愛している。


でも、だからこそわかってしまうのだ。

君にも好きな人がいたことを。

相思相愛。僕の入る隙間はないみたい。

いっそ、付き合ってくれれば諦められるのにな。


そんなこと考えてしまうようになって。

僕は本当に君が好きなのか?

疑うようになった。

だけど、君にはもう関係ない。

君を好きになっただけの男の未練なんて、知らない方が良いに決まってる。


〝勇気出して〟


君が幸せになれること、心から願っているよ。

ずっと、と言うには短い間。だけど、長い間僕は君が好きでした。

君が前を向けるなら、僕は僕の幸せを捨てよう。


そして、新しい華を拾おう。


ずっとずっと好きだった君に届け。この幸せ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『ずっと、と言うには短い間。だけど、長い間僕は君が好きでした』 このフレーズが心に刺さりました。悲しい始りでしたが、彼女への思いを彼女に、そして自分の幸せを願う。素敵なお話でした
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