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黄色い夜  作者: 雪割草
7/8

記憶





この歌は小さい時から私の心が不安定になった時優しく背中を叩きながらずっと歌ってくれていた歌だった。


私はまだ下を向いてブツブツと歌う夫を見つめながらまた泣いてしまった。

すると夫は顔をあげ笑顔で言った。


「ごめんね、でも、もう大丈夫」


「大好きだよ」


「舞奈」


雨と共に流れる私の涙はずっと止まらなかった。


夫は思い出してくれた。


幸せだったあの頃を。


私の名前を。



夫は笑顔のまま優しく抱きしめてくれた。



私はそれだけで幸せだった。





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