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黄色い夜  作者: 雪割草
6/8

唄う


良ければHeimaさんの「Yellow」を流しながら読んでいただけると光栄です





私は夫が帰る気がなさそうだから気が済むまで付き合おうと思って夫の前にしゃがんだ。


雨は降り続ける。

夫は独り言を言い続ける。

耳を澄ませてみた。



私はハッとした。




不安で みえなくなっても 

僕らは つながってられるかな

笑顔でいれるかな 

たのしくいれるかな


こわくて 苦しくなっても

僕らは いつもそばにいるよ

支えていたいから

守っていたいから

大丈夫 大丈夫

ゆっくりでいいんだよ


笑っていていいよ

焦らなくていいんだよ

かざらなくていいんだよ

君のままでいいよ


明日は 晴れるから




夫は歌っていた。





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