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黄色い夜  作者: 雪割草
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雨の夜




ある雨の日。



家に帰ると夫は玄関で待っていなかった。

そんな日もあるか、と思い家中を探したが夫はどこにもいなかった。


私は傘もささずに家を出て近所の人に聞き回った。

でもどこにもいなかった。

考えたところはどこも行ったはずだった。


色んな事を考えながらフラフラと歩いていた時、ふと目のはしに小さな公園が写った。



夫は雨に打たれながらその公園の真ん中にしゃがんでいた。



私は血相を変えて近寄った。


「輝君!!!なにしてんの、帰ろう!?」


「………」


「輝君……」


「………」


「…?」



夫はしゃがんだままでブツブツと何かを言っていた。





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