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黄色い夜  作者: 雪割草
4/8

あたりまえな日常





退院して久しぶりに帰宅した。



やはり何も思い出さなかった。


夫は何も覚えていなかった。


でも好奇心旺盛に

「あれはなに?これは?」

と聞いてきた。


私は全て説明した。


夫は満足そうに微笑んでいつも窓際に座って空を見つめ続けた。

私はそんな夫の姿を見て寂しさも感じたが好奇心旺盛な子供ができただけだとも思えた。


そう思うと幸せな気分にもなれた。



朝起きる。


洗濯をして朝食を作る。


夫を起こす。


夫は私を抱きしめる。


家にいてねと言って仕事に行く。


仕事から帰る。


夫が笑顔で玄関で待っている。


夕飯を食べる。


一緒にお風呂に入る。


一緒に布団に入って寝る。



そんなあたりまえな毎日を繰り返していた。



でも夫にあたりまえは続かなかった。




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