表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄色い夜  作者: 雪割草
2/8

大好きな笑顔





三日後。



夫は静かに意識を取り戻した。


わずかに動く指先で私の服を引っ張って知らせた。

私は夫が帰ってきたことに喜びながらお医者さんの診断を待っていた。

でも私を待っていたのはまたしても絶望だった。



交通事故で頭をぶつけた時に残った後遺症。

奇跡的に身体には後遺症が残らなかった。

でも脳に残った。

重度の記憶障害だった。

夫は事故があったことは勿論、自分の事も私の事も何も覚えていなかった。


夫は私の大好きな笑顔で


「君は誰?」


そう訪ねてきた。

再び絶句した。

本当に何も言えなかった。

同時にこれからの事を考えずにいられなかった。

でも夫は変わらない笑顔でずっと私を見つめていた。



私にしか夫は支えられない。



そんな思いがふと浮かんだ。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ