#3 異世界 美幼女女神ティナ★
よろしくお願いします。
──おき──きて──……
「おきろー!!!」
「のわぁあ!? な、何だ!?」
「おはよー!!」
「グハッ!? だ、誰だお……ま…え……」
「なぁに?」
「ッ!?!?!?」
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ……誰かに起こされたと思ったらとんでもない天使が居て絶句。そしたら急に腹に衝撃が走って体が1mくらい吹っ飛んだ……なにを言ってるのかわらねぇと思うが俺も分からねえ……
「どうしたの?」
乱する頭をなんとか落ち着かせ衝撃の原因となったものに視線をやる。
…………どうやら俺は、幼女に押し倒されたらしい。
俺の腹の上に跨り小さく首を傾げためちゃくちゃ可愛い幼女が居た。
周りを見渡してもこの娘以外誰もいないのでさっき俺を起こしたのも目の前の娘のようだ。
「誰だお前は」
「ティナ」
「そうか、ティナちゃんて言うのか」
うぉぉおおお!!! ティナだってよ! この世界の娘かな?! やべぇ、可愛い。
はぁはぁ、可愛よティナちゃん……
「変な顔〜!」
「ぐはっ」
余程変な顔だったたのか、ケラケラと笑い可愛らし笑みを見せるティナ。
っていかんいかん、俺はロリコンじゃない……幼女は守備範囲外だ……俺は正常……俺は正常……よし。
「ティナはどこから来たんだ? ここは森の中だし……家の人が心配してるんじゃないか?」
「ティナは上から来たんだよ、あとちゃんと許可? はもらったよー」
「そうか。……ん? 上?」
何だ上って? 指は空に向いてるが……何もない。
「うん! ティナは女神なんだよ!」
「ゴフ!?」
腹の上に跨ったままティナはニコっと笑顔を見せる。
お、お前、その笑顔は確かに女神だな……はっ!! ま、まさかこいつ……自分が可愛いと自覚した上での発言、そしてこの笑顔か!? な、なんと……ティナ、恐ろしい子……!!
「まぁ、ようするに電波ちゃんってことだな」
自分のこと女神とか空から来たとか、電波ちゃんでしょ(笑)
「馬鹿にしてるー?」
「いやいやいや! とんでもない女神様」
……一瞬、凄い顔の鬼がティナの背後に見えた気がする。
「そろそろ降りてほしんだけど」
「えー、何でー? もっともっとー!」
いや、女神様よ、何でって、さっきからフワッとした柑橘系の良い匂いと太ももとその他柔らかい感触が腹にきてるんだが。
「いつまでもここに居るわけにいかないだろ? さ、どいたどいた」
「むー」
膨れるティナをどかして立ち上がり改めて周囲を見る。
まぁ360°森なんだけどね。
「ティナ、人がいるとこに行きたいんだが、道は分かるか?」
「うん!」
「おぉ、案内してくれ」
「分かったー!」
元気に返事するティナ。
そのまま歩き出し森の方へ歩いて行くと「こっちだよー!」っと手をブンブン振りながら呼ぶので俺もそっちへ行って森の中へ入りティナの後ろを付いて行く。
17にもなって自分より6歳以上も歳が離れているような女の子に案内されるっていうのも情けないが、何も知らない異世界だしね。
「あ!! そういやあのクソ鷲……よくも俺を……思い出したらイライラしてきた。けど、一々アイツの事でイラつくのもなんか癪だな……うん。あんな鷲忘れよ。そして祈ろ。あの鷲が早くくたばりますように」
「ぶぇっくしっ!! あぁー、風邪かのぅ、それとも誰か噂でもしとるのかのぅ?」
ティナはポニテと前話で書いていましたが、下界に来る前に髪をといておろしています。
ありがとうございました。